実りの秋に考える、新しい学びを支える学校施設と「空間づくり」

2026.10.30
事例特集
スポーツ、読書に勉強と、何事にも落ち着いて取り組める実りの秋がやってきました。
現在、学校教育の現場では単なる受験対策にとどまらず、生徒の将来を長く見据えた多様な教育改革が進められています。生徒が自ら課題を見つけて周囲と解決へ向かう「探究的な学び」、科学技術にデザインや人文学の視点を取り入れる「STEAM教育」、そして社会とのつながりを深める「地域共創」。そうした新しい学びの実践に伴い、主役である生徒たちを支える学校施設や学習環境もまた、大きな進化を続けています。

今月の事例特集では、豊かな学びや自由な発想を促進する「空間づくり」に先進的に取り組まれた4事例をピックアップ。現場の想いが詰まった各施設へのインタビューのほか、空間が実際に活用されている様子を体感した社員の文化祭訪問レポートをお届けします。

これからの教育空間のあり方や環境づくりのヒントに、ぜひご一読ください。 

01“楽しい”を軸にした、主体的な学びを生み出すリニューアル

【インタビュー】千代田国際中学校・武蔵野大学附属千代田高等学院

1888年の開学以来、136年の歴史をもつ千代田国際中学校・武蔵野大学附属千代田高等学院は、これまで様々な変革を進めてきました。2018年に高等学校を、2022年に中学校を男女共学化。2025年4月からは学校名を「千代田中学校・高等学校」へと変更し、中高一貫校として再スタートすることになりました。

新体制に向けて、施設のリニューアルも進められ、その一つとなる視聴覚室は、2024年3月に家具のリニューアルが終了。120席の座席は、鮮やかな赤のイスの中に黒のイスがアクセントとして配置されており、劇場を思わせるような印象的な空間です。生徒の学年集会や模試の会場として、また、英語の授業や個人やグループで発表の場として使われるほか、外部講師の方を招いた授業での議論の場としても活用されています。

今回は千代田国際中学校と武蔵野大学附属千代田高等学院の校長であり、視聴覚室のリニューアルにも関わられた木村健太氏に、学校における環境づくりの重要性についてお話を伺いました。

02グローバルリーダーを育てる「最優の進学校」を目指して

【インタビュー】高槻中学校・高槻高等学校

進学校として難関大学にも実績を残す高槻中学校・高槻高等学校は、創立70周年を機に様々な学校改革に着手。文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール及びスーパーグローバルハイスクールの指定校となったほか、男女共学化も実現し、それに伴うハード面の整備を行いました。

それが創立80周年の2020年3月に全館が完成した新キャンパスです。学びの軸となる「グローバル教育」と「先端サイエンス教育」を推進する校舎として、本館、南館にそれぞれの施設を集約し、その二つをつなぐ中央に同校を象徴する施設である図書館やコナコピアホールを配しています。コナコピアホールは最新の音響・映像設備などを備え、生徒の探究学習の成果を披露する発表の場として重要な役割を担っています。

今回は、高槻中学校・高槻高等学校教頭の平沢真人氏と事務部課長の佐塚琢司氏のお二人に、新キャンパスの整備目的やコナコピアホールの活用状況などについてお話を伺いました。

03失敗を恐れない「レジリエンス」を身につける場づくり

【インタビュー】大阪府立水都国際中学校・高等学校

大阪府立水都国際中学校・高等学校は、全国で初めての公設民営による中高一貫教育校です。公立学校としての教育水準及び公共性を保ちながら民間の知見を活用した学校運営を行うため、大阪市が設置、大阪府へ移管され、民間の学校法人が運営しています。「英語教育」「国際理解教育」「課題探究型授業」の三つの教育の柱を掲げ、先進的な教育を行っています。

2022年9月に完成した新校舎には、普通教室や特別教室のほか、グローバルシアター、レクチャーシアター、大ホールという三つの「発表の場」が用意されています。大ホールには、コトブキシーティングの移動観覧席が納入されました。大ホールを利用する授業の一つが、「Suito Action Project for SDGs」という課題解決型探究学習の授業です。

今回は、環境問題への取り組みというテーマに対し、オリジナル演劇を通して学ぶ授業の様子を見学。担当教員である田渕優氏に、この授業をはじめとした様々な探究型学習への取り組みについてお話を伺いました。

04未来に届ける青春の瞬間!「第66回十文字祭」レポート

【レポート】十文字中学・高等学校

十文字中学・高等学校は、時代を見据え世の中に貢献する女子教育を行っている中高一貫の私立女子校です。1922(大正11)年建学の同校は、2022年に創立100周年を迎え、その記念事業の一環として、講堂の客席の改修が行われました。コトブキシーティングは、1階席と2階席のイスの入れ替えを行い、合わせて1,085席を納入しています。

 講堂のリニューアルからちょうど1年になる、2025年9月20日(土)・21日(日)に「第66回十文字祭(文化祭)」が開催され、訪問する機会に恵まれました。
新しいイスが授業やイベントなどでどのように活用されているのか、イスのメーカーとしては非常に気になるところです。そこで今回は、リニューアル後の講堂で行われたステージを中心に、十文字祭1日目の様子をレポートします。

※この記事は、過去に掲載した事例・インタビュー記事をテーマごとにご紹介しています。

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