高槻中学校・高槻高等学校
コナコピアホール

2018.12.11
学校講堂・多目的ホール

施設説明

次代を担うリーダーを育成する高槻中学校・高槻高等学校

高槻中学校・高槻高等学校は、1948年の学制改革を機に中学校へ高校を併設して以来、中高一貫教育を忠実に実践し、教育効果の向上を図ってきました。現在では、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)とSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定され、強固な高大連携教育のもと次代を担うリーダーを育成。それに伴い、校舎の改築も進んでいます。

改築コンセプトは「グローバルリーダーの育成~志を育む空間~」。スクールミッションに掲げた”Global Mindset”と、これからの社会で求められる力、その原動力となる志を育てる新しい学び舎です。

2017年に竣工した「Science Street」「多目的アリーナ」に続いて、2018年の夏には「図書館」「アクティブラーニングコモンズ」「コナコピアホール(講堂)」が完成しました。

インタラクティブなコミュニケーションが生まれるプレゼンテーションホール

生徒がプレゼンテーションをする機会を多く設けている、高槻中学校・高槻高等学校。中学では英語スピーチコンテストや文化祭等での学習発表、高校では個人や班での課題研究の成果発表など、日常の学習のなかで「大勢の前で発表する」ことを多く取り入れています。

そのような発表の場として新たにつくられたのが「コナコピアホール(講堂)」です。

「豊饒(=豊かな実り)の角」という意味のコナコピアは、米国のThanksgiving Dayに秋の収穫物でいっぱいに満たされる角の形を模した円錐形の容器の名としても使われています。このホールが生徒たちの学習成果でいっぱいに満たされるよう、願いを込めて名付けられました。

プレゼンテーションでは、発表する生徒と聴く生徒との質疑応答も行われるため、より双方向の(インタラクティブな)コミュニケーションが生まれる客席づくりが求められました。さまざまな検討を行って生まれたのが、円形の部屋でステージを囲むように配置した階段状の客席です。

発表者から客席最後部までが近く、どの席に座っても発表者を正面に捉えられる円形配置と、前後の席を半席ずつ横にずらす千鳥配置を採用。そして階段状にする事で、聞く側だけでなく、プレゼンターにとっても程よい緊張感と高揚感を感じられるホールにしました。

座りやすく使いやすい、上質なホールイス

イスは、学習姿勢を研究して開発されたPALLE・COMPOシリーズ。この製品は、脚が1本ずつ独立しているため、前後左右の席の振動が伝わりません。隣席を気にせず講演に集中できるよう、一人分間口寸法は550ミリメートル確保しました。身体の大きい生徒でも、ゆったりと座ることができます。気になったことや覚えておきたいことをメモする時に便利なのが、肘掛けに収納されているA4サイズの筆記台です。必要な時に軽い力で容易に引き出して使えます。背にはパッドを設置し、座はウレタンで張り包みました。耐久性と通気性を兼ね備えた張地は、学習時の快適さを保ちます。

背もたれには、成型合板を採用。木と内装が調和し、上質なホール空間となりました。

座席の前方4列は、5列目以降と同じデザインの移動式タイプを採用しました。移動に便利なキャスター付きですが、着席時の安定感を求めて前二つはキャスターを無くした仕様にアレンジしています。

ステージも移動式です。高さを5段階に変更したり、必要に応じて収納したりできるため、より幅広いイベントを行えます。

「話しやすく、聞きやすい」「使いやすい」と、早くも評判のコナコピアホール。次代のリーダーを目指して、今日もたくさんの生徒が学んでいます。

インタビュー


次世代教育を見据えた新キャンパスで
グローバルリーダーを育てる「最優の進学校」を目指す

居室データ

所在地
569-8505 大阪府高槻市沢良木町2-5 地図
施主
学校法人大阪医科薬科大学
設計
株式会社類設計室
竣工
2018年7月
席数
307
関連リンク
  • 高槻中学校・高槻高等学校 webサイト