建築床
移動観覧席(RCS フルオート)が走行する床には、本体重量と着席者の体重の総和が作用します。
また床の状況により走行性能に影響がありますので、設置する建築床の設計には充分ご配慮ください。
仕上レベル
走行、収納する床面に段差が生じる場合は、その段差が2mm以下となるようにしてください。
仕上材
材料により注意が必要です。
フローリング
クッション材付のフローリングは、走行時の変形量が大きいため、走行する床材としては不適切です。
カーペット
凹み量が少ないカーペットを選定してください。床材と下地の接着は、走行部のハガレやシワが発生しないよう強固に施工してください。カーペットの目方向は走行方向と平行になるようにしてください。
塩ビシート
床材と下地の接着は、走行部のハガレやシワが発生しないよう強固に施工してください。
ほとんどの床材は、移動観覧席(RCS フルオート)によって生じる局部的な集中荷重によって、何らかの凹み(走行跡)が半永久的に残ります。
※弊社では、お客様のご要望によりご使用の床材の評価試験を行っています。専用の試験機で実際に移動観覧席が走行する際の状況を再現し、床材の変形具合を事前にご確認いただくことができます。弊社担当までお問い合わせください。

体育館の建築床仕上をフローリングでご計画される場合は、図のように収納部まで施工してください。また、収納部付近での床の沈みが発生しないように補強してください。
見切り
移動観覧席(RCS フルオート)が走行する床には見切りがないことが理想的です。やむを得ず設ける場合はレベルを建築床と同一にし、隙間が生じる場合は15mm以下となるようにしてください。前方移動式で、床に見切りがある場合は、見切り部の前後に着脱式のガイドローラー(右写真)を設置します。

エルガーラホール 大ホール
重量の目安
本体重量…約60kg/席、着席者の体重…60kg/人(標準仕様の場合)
荷重分布
ご要望により荷重分布図を作成いたします。弊社担当までお問い合わせください。

※その他 : 建築床に床下換気口、床暖房、コンセント、マイクロフォンジャックなどを設ける場合は、都度弊社担当までお問い合わせください。
収納庫
壁面収納式

光学誘導前方移動式

①制御盤 |
壁面または床面にアンカーまたはコーチボルトで固定。 |
②収納ガイド |
床面にアンカーまたはコーチボルトで固定。 |
③収納リンク |
壁面にアンカーで固定。 |
④
一次側電気配線位置 |
電気工事範囲は制御盤を含む二次側の配管、配線工事までとさせていただきます。建築側で制御盤までの一次側電源をご用意ください。ご用意いただく電源は本体駆動用として三相200V、通路灯用として単相100V専用回線の2種類です。※容量はご計画の規模、設定条件に
よって変わります。 |
⑤点検扉 |
メンテナンス用として必要です。 |
⑥電灯設備 |
メンテナンス用として必要です。 |
⑦その他 |
収納庫内に空調ダクト、スプリンクラー、火災報知器などを設ける場合は、収納庫の障害物になる場合がありますので都度弊社担当までお問い合わせください。 |