日環アリーナ栃木
メインアリーナ

2023.02.02
ドーム・アリーナ・体育館(屋内)

施設説明

プロスポーツの試合から地域利用まで賑わう日環アリーナ栃木のメインアリーナ

栃木県は「県民に愛され、県民が誇れる、県民総スポーツの推進拠点」をコンセプトに掲げ、2022年開催の第77回国民体育大会開催に向けて、総合運動公園の整備を行って来ました。公園の東エリアで2021年4月にオープンした大規模複合スポーツ施設が、日環アリーナ栃木です。
5,040人を収容可能なメインアリーナの広さは、バスケットボールコート4面分。B.LEAGUEをはじめとしたプロスポーツ開催にも適した、施設内で最も大きな空間です。防球ネットにより居室を4分割に利用可能なため、地域のスポーツクラブにも盛んに利用されています。

移動観覧席には耐久性と快適性に優れたブロー成形のアリーナシートを搭載

アリーナフロアの観客席には、コトブキシーティングの移動観覧席(RSP)が選ばれました。移動観覧席は、イベント開催などオーディエンスが入る時には観客席を展開し、体育施設としての一般利用の時には収納する、柔軟な対応が可能な観客席である点が最大の特長です。アリーナの四方を囲む4ブロックの移動観覧席の本体は、三つが壁面収納式、一つは自由に設営位置を選べる全体移動式です。本体のダークなカラーに合わせ、搭載した座席の色もブラックに。観客席を設営すると、上層階のコンクリート壁やアリーナフロアを囲む壁面の黒と相まって、クールでスタイリッシュなイベント空間に仕上がります。
イスは、高密度ポリエチレンをブロー成形したブローモールディング・シートのVISIONです。特徴は、ブロー成形により内部に生まれる中空構造「ダブルシェル」が提供する快適な座り心地と、ゆったりと腰掛けることができる大きな背座です。座は、着席者がいない時には跳ね上がって収納され奥行260mmまでコンパクトに。観戦時には広い座面スペースを、離席時にはスムーズな立ち座りと通り抜けを可能にするスペースを生み出す、快適に過ごせる観客席です。
移動観覧席の総席数は、4ブロックで1,992席。各ブロックの最前列は、床よりも560~1200mmほど高い位置に設けられました。目線をフロアよりも高い位置にすることで、移動観覧席の前に関係者席やベンチなどを置いた際にも観やすい視線を確保します。また最後列は、アクセスの利便性を考慮した、2階席最前列の前通路と繋がる仕様です。

上階フロアの座席はBLM-8000シリーズで統一

2階から4階に設置された固定式のイスは、移動観覧席搭載のVISIONと同じブローモールディング・シートのBLM-8000シリーズです。サイズはVISIONより一回り小ぶりながらも、緩やかなカーブを描いた背もたれと座面が着席者の身体にフィットし、座り心地に定評があります。全3,048席を、VISIONと同様のブラックで統一しました。

施設概要

2021年4月、栃木県総合運動公園の総合スポーツエリア整備の一環として、東エリアにオープンした日環アリーナ栃木。プロスポーツの大会にも使用可能なメインアリーナのほか、サブアリーナ・屋内水泳場・フィットネス機能を有する大規模複合スポーツ施設です。公園全体のつながりに配慮した緑豊かな丘や大谷石採掘場をモチーフとした外観など、栃木ならではの魅力を表現した設計は、2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。

居室データ

所在地
321-0152 栃木県宇都宮市西川田4-1-1 地図
施主
栃木県
設計
梓設計・大成建設・安藤設計設計共同企業体
オープン
2021年4月
席数
5,040
※移動観覧席と固定席の総数
関連リンク
日環アリーナ栃木 Webサイト

関連製品