2種類のプールが並ぶ屋内水泳場
栃木県は「県民に愛され、県民が誇れる、県民総スポーツの推進拠点」をコンセプトに掲げ、2022年開催の第77回国民体育大会開催に向けて、総合運動公園の整備を行って来ました。公園の東エリアで2021年4月にオープンした大規模複合スポーツ施設が、日環アリーナ栃木です。
屋内水泳場には、10レーン50メートルのメインプールと飛び込み兼用の25メートルプールが並びます。どちらも日本水泳連盟公認のプールで、各種大会が開催できることはもちろん、個人での利用も可能です。プール長手方向の片側に、階段状の観客席2,124席を設けました。急勾配の観やすいつくりが特長です。大きな横通路沿いには、3箇所に分けて車イス席も設置されています。プールを挟んだ向かい側には、関係者用の雛壇席もつくられました。
丸みのあるオフホワイトのスタジアムシート
観客席には、大きな横通路より前に最大3列・後ろに最大12列の
BLM-1500シリーズが並びます。高密度ポリエチレンをブロー成形した、コトブキシーティングのラインナップの中でもロングセラーのスタジアムシートです。ブロー成形時に生まれるイスの内部の中空構造「ダブルシェル」が、長時間の観戦でも快適に過ごせる柔らかな座り心地を提供します。背もたれから座面までが一体となったワンピース構造の丸いフォルムが並ぶ様子は、鉄筋コンクリートのクールな内装の中で存在感を際立たせています。
カラーは、天井に合わせたオフホワイト。背もたれに設置したナンバープレートは、地の色をブラックに、文字をホワイトに仕上げることによって、視認性を高めました。
施設概要
2021年4月、栃木県総合運動公園の総合スポーツエリア整備の一環として、東エリアにオープンした日環アリーナ栃木。プロスポーツの大会にも使用可能なメインアリーナのほか、サブアリーナ・屋内水泳場・フィットネス機能を有する大規模複合スポーツ施設です。公園全体のつながりに配慮した緑豊かな丘や大谷石採掘場をモチーフとした外観など、栃木ならではの魅力を表現した設計は、2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。