日環アリーナ栃木
サブアリーナ

2023.02.07
ドーム・アリーナ・体育館(屋内)

施設説明

一般利用に適したサイズのサブアリーナ

栃木県は「県民に愛され、県民が誇れる、県民総スポーツの推進拠点」をコンセプトに掲げ、2022年開催の第77回国民体育大会開催に向けて、総合運動公園の整備を行って来ました。公園の東エリアで2021年4月にオープンした大規模複合スポーツ施設が、日環アリーナ栃木です。
サブアリーナは、バスケットボールコート2面分という誰もに馴染みのあるサイズの、一般利用に適したアリーナです。防球ネットを使って空間を分割して利用することもできます。観客を入れて大規模なイベントを開催することが想定されたメインアリーナとの差別化を図り、観客席は2階席の一辺にまとめたシンプルな構造としました。車イス席6席のほか、304席のイスが並びます。

内装に合わせた木の温もりを感じられる観客席

サブアリーナには、内装に多くの木が使用されています。大きな窓から日差しの入る柔らかい印象のこの空間にマッチする観客席として、屋内用木製スタジアムシートのNP-8000シリーズが選ばれました。薄くスライスしたブナ天然木を一枚ずつ重ねて接着し成形した、天然素材の温かみが感じられる座席です。
真っすぐに伸びた背もたれが、着席者の臀部にかけてしなやかな曲線を描く様は、素朴なデザインながらも観客席全体を上品で洗練された空間に演出します。着席時に肌へ伝わる座席の温度は、気温変化に左右されにくく、いつでも安心できる座り心地です。
背もたれ上部にあるナンバープレートは、黒ベースに白文字のデザインです。スタジアムシートでは銀色のベースが採用される傾向にありますが、今回はシンプルな観客席の中で素早く席が見つけられるよう、ナンバープレートを目立たせるために黒色を用いました。黒い地に白を使うことによって、文字がくっきりと見えて読みやすい仕様です。

施設概要

2021年4月、栃木県総合運動公園の総合スポーツエリア整備の一環として、東エリアにオープンした日環アリーナ栃木。プロスポーツの大会にも使用可能なメインアリーナのほか、サブアリーナ・屋内水泳場・フィットネス機能を有する大規模複合スポーツ施設です。公園全体のつながりに配慮した緑豊かな丘や大谷石採掘場をモチーフとした外観など、栃木ならではの魅力を表現した設計は、2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。

居室データ

所在地
321-0152 栃木県宇都宮市西川田4-1-1 地図
施主
栃木県
設計
梓設計・大成建設・安藤設計設計共同企業体
オープン
2021年4月
席数
304
※移動観覧席と固定席の総数
関連リンク
日環アリーナ栃木 Webサイト

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