近畿大学 東大阪キャンパス
11月ホール 小ホール

2025.11.13
学校講堂・多目的ホール
before
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施設説明

創立100周年を記念した改修工事で、大小のホールがリニューアル

近畿大学の東大阪キャンパスに佇む多目的ホールは、近畿大学の創立記念日である11月5日、大学祭、その竣工月が11月であることにちなんで「11月ホール」と名付けられています。その竣工から30年以上を経て、創立100周年を見据えた耐震補強等の改修工事が始まりました。座席の入れ替えやスペース拡幅も行った大ホールは、2022年4月にリニューアルオープン。同じ建物内にある総席数280席の小ホールも、老朽化を背景に改修計画が進み、2025年9月、生まれ変わった姿を見せています。

長年稼働してきた移動観覧席を再び採用、中間段仕様の引継ぎも

小ホールの客席を構成していたのは、コトブキシーティングのフルオートタイプの移動観覧席でした。リモートスイッチひとつで階段状の客席を展開・収納ができる利便性と、竣工からの長い年月も安定的に稼働してきた品質と実績が評価され、リニューアル後のホールにも最新の移動観覧席の導入が決まりました。
新たな移動観覧席は、全14段244席。この客席を全展開して使うだけでなく、一部のみ使用する中間段仕様が、旧移動観覧席から引き継がれました。収容人数や催事内容に合わせて、10段180席のみを展開することができます。180席のときには、移動観覧席より前のスペースをより広く使うことができ、レイアウトの自由度が高まります。

リニューアルで一新された、操作性と機能性

約30年前に納入された旧移動観覧席と、今回の移動観覧席の大きな変化の一つが、制御システムです。3点ボタン式のリモートスイッチから、液晶ナビゲーション・音声ナビゲーション付きの最新型となり、操作性がアップしました。また、両サイド上部の手すりが手動の着脱式から電動折りたたみ式に変わり、展開・収納作業が手軽になりました。収納時には新たに備わった前幕板が内装と調和して、美しい装いを保ちます。
新たに搭載されたのは、筆記時に使う回転収納式のメモ台です。既存の移動観覧席には着脱式のテーブルが備わっていましたが、重量があり出し入れに手間取るなどの課題がありました。必要時のみ肘掛けの下から回転して引き出せるメモ台は、誰でも簡単に使うことができ、収納時も省スペース。規格品より大きくカスタマイズしたA4サイズのため、筆記はもちろん、タブレットなどの電子機器も置きやすく使いやすい大きさです。災害などの非常時でも、軽く持ち上げるだけで自動的に収納されるアンチパニック機構により、焦ってメモ台が収納できなかったり、出しっぱなしで避難動線を妨げたりする心配がありません。
座席は、シンプルなデザインで快適な座り心地を実現したタイプSです。ウレタンクッションの詰まった背座で、長時間の講義やイベントでもしっかりと身体をサポート。1人分間口は、リニューアル前の480mmから500mmへ20mm広くなり、ゆったりとした掛け心地に進化しました。空席時には背もたれにぴったりと寄り添うように座が垂直に納まるため、通り抜けしやすい広い通路スペースを確保できます。張地には、近畿大学のスクールカラーである「近大ブルー」をイメージした2色の青を採用し、ランダムに張り分けました。これまでの赤い張地から大きく印象を変えて、リニューアルを印象づけています。
移動観覧席の最後列より後ろには、同じ仕様のイスが床固定席として2列並んでいます。

施設概要

近畿大学の東大阪キャンパスに佇む11月ホールは、地上4階地下2階から成る多目的ホールです。1,244席の大ホール、280席の小ホール、会議室、多目的ホールを構成して、1986年に竣工しました。2025年の創立100周年を目指して耐震改修を含む大規模な改修工事が行われ、客席が一新。小ホールではセミナーやオープンキャンパスの説明会を開催するなど、学外からの来場者も多く集まります。

居室データ

所在地
577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1 地図
施主
学校法人近畿大学
リニューアル
2025年9月
席数
244
関連リンク
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