豊田合成記念体育館 ENTRIO
アリーナ

2025.03.25
スポーツ・エンタテインメント施設ドーム・アリーナ・体育館(屋内)

施設説明

稲沢市の新たなランドマークが誕生

2020年9月、豊田合成株式会社の創立70周年記念事業の一つとして、JR稲沢駅前に豊田合成記念体育館 ENTRIOがオープンしました。コンセプトは、「スポーツを通して人と人がつながり、笑顔と元気が生まれる場所」。アリーナをメインにコンベンションホールや会議室があり、一般利用が可能なレストランやコンビニエンスストアのほかに授乳室も備わっているなど、小さな子ども連れの利用でも安心な地域に開かれた体育館です。
館内の全照明にLEDを採用し省エネ化を図るほか、太陽光発電の設置や、電力に再生可能エネルギーを導入するなど、豊田合成株式会社が近年強化しているSDGsに基づいた環境への配慮がなされています。
2階建てのアリーナの広さは2,160㎡、総座席数は尾張地区最大級の3,030席。天井中央のセンターハングビジョンに加え、両サイドの壁面にも大型ビジョンを完備し、システム制御により映像・音響・照明を連動させた迫力のある演出も可能です。1階席には階段状の客席を展開・収納できる移動観覧席があり、2階席には床固定式のスタジアムシートが並びます。

四方を囲む移動観覧席で空間の多目的利用を叶える

全4ブロックの移動観覧席は、アリーナの四方を囲むように設置されています。必要なブロックのみ展開することが可能で、イベントの規模や収容人数に合わせた客席を創出できます。全てのブロックを壁面に収納すると平土間に早変わり。平日はENTRIOを拠点とする各スポーツチームの練習場としても使用されています。
今回採用された移動観覧席は、客席の展開・収納を手動で行うマニュアルタイプです。専用レバーを使用して段を引き出し、イスの背座を持ち上げると、所定の位置でロックがかかり起立します。収納する際は、専用ハンドルでロックを解除すると、座席がゆっくりと転倒します。操作の安全性に配慮したシンプルな機構で、スムーズな設営を可能にしました。

快適な観覧環境を生み出す客席イス

1・2階席ともに、施設の担当者自らが実際のイスを体感した上で選びました。どちらのイスも背と座が分かれているツーピースタイプで、空席時には自動で座が跳ね上がって奥行きがコンパクトになるため、通路スペースを確保できます。全席に肘掛を備えることでパーソナルスペースを確保し、カップホルダーも完備しました。イスをシックなグレー系のカラーで統一することで、黒が基調の内装との調和した一体感あふれる客席をつくり上げています。
1階の移動観覧席に搭載したイスは、クッション性の高いCS01シリーズです。適度な反発力のある背座のウレタンクッションは、通気性の良い高耐久性立体メッシュの張地で包まれており、長時間の着座でも蒸れる心配がありません。背座は着席時には適度に開き、奥行あるゆったりとした座り心地を確保。離席時にはぴったりと合わさり垂直に起立するため、座席前の通行もスムーズに行えます。座裏に取り付けた席番プレートは、正面から見た時にも目に入りやすく、自分の席をすぐに見つけることができます。
2階の固定席のイスは、シャープでスタイリッシュなデザインを追求したスタジアムシートBLM-9000シリーズ。高密度ポリエチレンのブロー成形で生まれたカーブが、着席者の身体にフィットし、快適な掛け心地を生み出します。通路側の足元の列番プレート、座裏の席番プレートは、階段を上りながらでも自席を探せるよう、視認性を高めた仕様です。1階席の移動観覧席よりも段床を高く設定してすり鉢状の客席を創出し、距離のある2階席からでも見やすい環境をつくり上げています。

施設概要

豊田合成株式会社が管理・運営を手掛ける豊田合成記念体育館 ENTRIOは、同社所属スポーツチームの「ウルフドッグス名古屋」(バレーボール)、「豊田合成ブルーファルコン」(ハンドボール)のホームアリーナです。公式戦会場や練習拠点となるほか、小・中学生を対象としたバレーボールスクールといった地域交流の場としても利用されています。愛称である「ENTRIO」は、「しごと」「地域」「スポーツ」の三つの縁(エン)を大切に、お互いを支援(エン)し、共に発展していこうという思いから、三重奏の「トリオ」をつけて命名されました。民間企業が管理・運営する強みを生かし、自社の技術を積極的に取り入れ持続可能な社会の発展に貢献しています。

居室データ

所在地
492-8094 愛知県稲沢市下津北山1-16-4 地図
施主
豊田合成株式会社
オープン
2020年9月
席数
3,030
1階移動観覧席:1,326席、2階固定席:1,704席
関連リンク
豊田合成記念体育館 ENTRIO WEBサイト