背と座が分かれたツーピースタイプのスタジアムシート（スタジアムベンチ）。
スタジアムやアリーナのリニューアル、改修工事の際に真価を発揮します。
背と座のラウンドした形状は、ヒトの身体にフィットするように設計され、サポート力も抜群。世界標準のスタジアムシートとして、日本国内や世界のスタジアムやアリーナ、ドーム、体育館など、屋内・屋外のスポーツ施設の観覧席に対応します。
既存のイスの脚部を再利用して、リニューアル・改修の工期を短く
既存のイスの脚部を生かし、イス本体だけを変更する仕様です。「現在はワンピースタイプの観覧席だが、ツーピースタイプにリニューアルしたい」というケースで、真価を発揮する製品です。既存の脚部をそのまま利用すれば、工期の短縮にも繋がります。
ワンピースタイプのイスがツーピースタイプになると、空席時に座が跳ね上がることによって、通路スペースが広くなります。また、座の奥行寸法が通路寸法に影響しないため、座面も大きくすることができます。座る時も通る時も快適性が向上するため、施設のイメージアップにも貢献できます。
脚部を再利用するため、廃棄部材も少なく済み、環境にも優しいスタジアムのイスです。
※既存脚部を利用しない場合、脚部は別途見積となります
事故や怪我を防止するバリアフリーの安全設計
指を挟むなどの事故が起こらないよう、バリアフリーの設計を心がけました。座の起立機構は、機構部を露出させずイスの座の中に内蔵。さらに、座の下を通る2本の連結材の間の隙間もカバーで防いでいます。危険を未然に防ぐための、安全設計です。
段床に設置した場合、イスとその後ろの段床との間に隙間が空きますが、この隙間を最小限に抑えて、踏み外し事故も予防しています。
充実のオプション
イスは、ローバックタイプとハイバックタイプをご用意しました。オプションとしてのラインナップも充実しています。背もたれや座面にパッドを付けたり、カップホルダーやナンバープレートなどを設けることもできます。
素材「高密度ポリエチレン」と成形方法「ブロー成形」について
- BLMシリーズの特性
- BLM （Blow Molding／ブローモールディング） は、高密度ポリエチレンをブロー成形という方法でイスに成形したものです。ブロー成形のイスは、ダブルシェルと呼ばれる中空構造となっているため、強度と快適な座り心地を備えています。一般的なプラスチック製品の中で耐衝撃特性に優れた成形方法により、野球のボール等が当たっても非常に割れにくく、特に、欧州でよく使われるポリプロピレン（PP）のインジェクション成形イスに比べて、低温時の衝撃特性に優れています。
耐熱・耐水性はもとより、耐薬品性や耐油性も備えているため、ドリンク類による汚染が予想されるスタジアム用のイスには最適な素材です。屋外で使用する際には樹脂に紫外線吸収剤を添加し、退色や劣化を遅らせることもできます。
- BLMシリーズの優れた特徴
- BLMシリーズの特長は、座席が1席ずつ独立しているため、隣席を気にすることなく観戦に集中できる点です。背や腰にフィットするイスのカーブは、人間工学に基づき開発しました。着座時の衝撃を吸収するダブルシェル中空構造により、快適な座り心地を提供します。全体に丸みを帯びており、着座時に通行者が通り抜けする際も、足を引き込みやすい形状です。