岡山芸術創造劇場 ハレノワ
アートサロン

2024.03.15
その他施設

施設説明

さまざまな表情を持つアートサロン

2023年9月にオープンした岡山芸術創造劇場 ハレノワには、興行公演を楽しむ劇場のほか、市民が利用しやすい場所も多く設けられています。そのひとつが、日常の練習から小規模な公演にも利用できる、最上階にある正方形空間のアートサロンです。シンプルな舞台照明や舞台音響設備を有しており、日常的な練習やリハーサルのほか、観客を入れた公演まで多様な使い方が可能です。
アートサロン南側壁面のカーテンを開くと、ガラスの奥には芝生が張られた空中庭園が広がり、開放感のある爽やかな空間が広がります。そのカーテンを閉め、東側のカーテンを開くと鏡が出現。鏡の前にはバーが設置され、ダンスやバレエのレッスンスタジオに早変わりします。

オーケストラチェアを客席としても使いやすいようアレンジ

さまざまな用途に活用されるアートサロンのためにコトブキシーティングが納品したのは、「公演でも練習でも使いやすく、効率良く収納できるスタッキングチェア」です。
このスタッキングチェアは、劇場で音楽芸術公演用に納入しているオーケストラチェアFC-701Nをアートサロンのために軽量化を図った特注品。300席の設営や台車への収納効率を考慮したアレンジです。その一方で、オーケストラのリハーサルや小編成での演奏会をはじめとしたサロンコンサートでも使用するため、演奏姿勢を保つイス形状は維持しました。水平な座面は座る位置を選ばず、どの位置に腰掛けても演奏者ひとりひとりのベストポジションに対応するフラットな座り心地です。イス自体の適度な重量と相まって、演奏時の身体の揺れも邪魔しません。
客席として利用する際に嬉しいのが、背と座のクッションです。鑑賞時の身体を柔らかく受け止め、安心感をもたらします。演奏者が使うイスに座れる、というのもアートサロンならではの特別な体験です。
イスの張地は爽やかなブルーが選ばれました。開放感のある場所にふさわしい、鮮やかな空間を演出します。背裏の上部には席番プレートのための台座を設置。着脱式のプレートのため、用途に合わせた会場づくりをサポートする仕掛けです。

施設概要

岡山芸術創造劇場 ハレノワは、かつて芝居小屋や映画館が並ぶ娯楽の町として賑わい、エンターテインメントの伝統を持つ「千日前」と呼ばれる地域に、岡山市民会館と岡山市立市民文化ホールの機能を併せ持つ施設として生まれました。愛称の「ハレノワ」は、市民からの公募で決まったもの。非日常の舞台空間である「ハレ」の場を日常の中で創っていく劇場であり、ハレの輪を岡山の街に広げられる、市民にとって身近な劇場であるように、との想いが込められています。
コンセプトは「魅せる」「集う」「つくる」。文化芸術の創造・発信を通して、文化芸術に親しむ市民、未来の劇場を支える劇場人、アーティストを育てるとともに、まちの賑わいの創出にもつなげ、心豊かで活力ある地域社会づくりを目指しています。
オペラなどの大型公演ができる大劇場、生音を感じられる中劇場、多彩な舞台芸術を創造する小劇場のほか、市民でも利用しやすいアートサロンや練習室などを備えています。オープンスペースでは国内外のアーティストのアートワークが展示されているなど、市民が気軽に足を運べる施設です。

居室データ

所在地
700-0822 岡山県岡山市北区表町3-11-50 地図
施主
岡山市
設計
株式会社竹中工務店
オープン
2023年9月
席数
300
※最大収容席数
関連リンク
岡山芸術創造劇場 ハレノワ WEBサイト