岡山芸術創造劇場 ハレノワ
練習室

2024.03.19
その他施設

施設説明

練習から会議まで、市民活動を助ける練習室

岡山芸術創造劇場 ハレノワは、興行公演の鑑賞だけでなく市民が普段から利用しやすい施設でもあります。その仕掛けのひとつが、11室も用意されている練習室です。さまざまな練習場所としてはもちろん、打ち合わせや会議などでも気軽に利用しやすい練習室は、三つの劇場に加えてハレノワの大事な役割を担っています。
3フロアに設けられた練習室は、部屋の大きさもさまざまです。必要な什器や備品は、各フロアに設置された最寄りの倉庫から運び入れます。コトブキシーティングでは、楽器の演奏時に利用するオーケストラチェアFC-701Nと、さまざまな場面で活躍するスタッキングチェアFC-303Dを納入しました。

用途に応じて使い分けるイス

オーケストラチェアFC-701Nは、演奏者用として大劇場と中劇場にも納品しました。プロからアマチュアまで多くの演奏者に利用いただいているイスで、形状や重さも通常のスタッキングチェアとは大きく異なります。最も特徴的なのは、フラットな座面。演奏時の姿勢や座る位置、身体の揺れなどは演奏者によってさまざまです。どの演奏者が座っても身体が安定して座りやすいよう、座面はあえて曲面ではなく水平にしているのです。また、重量感も大切なポイントです。演奏時は身体を大きく揺らすため、イスには安定感が求められます。そのため通常のスタッキングチェアよりも重くなるように設定しています。本番と同じイスを練習でも使うことができるため、より実践的な練習が可能です。
スタッキングチェアFC-303Dは、身体を包み込むようなホールド感と軽さが特徴です。合成樹脂成形品の上台は、大きく湾曲した背もたれが着席時の背中にフィットする形状です。座面にはパッドを設け、座った時の肌あたりをやわらげています。1脚あたりの重量は、3.7kg。軽量のため、移動や設営も簡単に行えます。また、テーブルと組み合わせることで、打ち合わせや会議などに利用できます。

岡山市民の活動拠点として、利用されている練習室。文化芸術への親しみの場、そしてまちの賑わいの創出にも貢献する、大切な場所です。

施設概要

岡山芸術創造劇場 ハレノワは、かつて芝居小屋や映画館が並ぶ娯楽の町として賑わい、エンターテインメントの伝統を持つ「千日前」と呼ばれる地域に、岡山市民会館と岡山市立市民文化ホールの機能を併せ持つ施設として生まれました。愛称の「ハレノワ」は、市民からの公募で決まったもの。非日常の舞台空間である「ハレ」の場を日常の中で創っていく劇場であり、ハレの輪を岡山の街に広げられる、市民にとって身近な劇場であるように、との想いが込められています。
コンセプトは「魅せる」「集う」「つくる」。文化芸術の創造・発信を通して、文化芸術に親しむ市民、未来の劇場を支える劇場人、アーティストを育てるとともに、まちの賑わいの創出にもつなげ、心豊かで活力ある地域社会づくりを目指しています。
オペラなどの大型公演ができる大劇場、生音を感じられる中劇場、多彩な舞台芸術を創造する小劇場のほか、市民でも利用しやすいアートサロンや11の練習室などを備えています。オープンスペースでは国内外のアーティストのアートワークが展示されているなど、市民が気軽に足を運べる施設です。

居室データ

所在地
700-0822 岡山県岡山市北区表町3-11-50 地図
施主
岡山市
設計
株式会社竹中工務店
オープン
2023年9月