東洋大学 赤羽台キャンパス
HELSPO HUB-3アリーナ

2023.11.20
体育館・アリーナ

施設説明

充実したスポーツ施設・設備を有する新校舎が誕生

2023年1月、東洋大学 赤羽台キャンパスに、新校舎「HELSPO HUB-3」が竣工しました。
新校舎は、地上4階、地下1階建てのアリーナ・食堂棟と、地上6階建ての図書館棟の2棟から構成されています。アリーナ・食堂棟には従来のトレーニング施設に加えて、ボルダリング等の都市型スポーツを取り込んだ多様なスポーツ施設や、健康・スポーツ科学分野、栄養科学分野の教育・研究に必要な実験・実習室を有する新たな学び舎です。
道路を挟んで向かい側に建つのは、福祉社会デザイン学部の教育研究拠点である「WELLB HUB-2」。両校舎の3階を繋ぐ形でガラス張りのブリッジを設置したことで、校舎間の移動を安全でスムーズにするほか、グラウンドレベルとは別の賑わいを生み出しています。
アリーナ・食堂棟の3、4階に位置するアリーナは2163.63㎡で、バスケットボールコート3面分の広さを持っています。天井には、躍動感を演出する鉄骨と木のハイブリッドな屋根架構を採用しており、明るく温かみのある空間です。
コトブキシーティングは、3階のアリーナフロアに移動観覧席を、4階の観客席フロアに固定席を納入しました。

アリーナの幅広い活用を可能にする移動観覧席

東洋大学は、オリンピックメダリストを数多く輩出しており、学生のスポーツ活動が盛んに行われている大学です。
そのため、新設するアリーナは、日々の授業や部活動のほか、大学間の試合会場等としても利用が検討されていました。そこで求められたのは、空間の切り替えがスムーズにできることと、試合観戦にふさわしい客席づくりです。

3階の客席には、使用目的によってレイアウト変更が可能な移動観覧席が選ばれました。階段状の移動観覧席がアリーナの四方をぐるりと囲むように設けられ、どの場所からでも迫力ある試合を間近で観戦することができます。
導入された移動観覧席は、本体の展開・収納を手元のリモートスイッチで操作し、イスの起立・収納操作は手動で行うセミオートタイプです。
864席の客席を必要に応じて展開・収納することができ、4階の固定席と合わせれば、最大で1,712席の客席を創出します。
収納時に壁面となる移動観覧席の前幕板は、建築壁面と調和するように意匠を揃えました。

使い勝手と座り心地の良さを兼ね備えたシックな客席

移動観覧席と固定席のイスは、ボリュームあるクッションとスポーティなデザインが特徴のCS-01です。離席時にはイスの座がスムーズに立ち上がり、背もたれと座がぴったりと重なり合うように折りたたまれます。コンパクトに収納されるため、通路のスペースを確保でき通り抜けもしやすくなっています。
イスの張地は高機能を追求したメッシュ素材です。通気性に優れているため、長時間座っても蒸れることがありません。張地カラーは、落ち着きのあるシックなグレーで統一しました。
また、座席の肘部分にはカップホルダーが付いており、試合観戦やイベント鑑賞にふさわしい使い勝手の良さも兼ね備えています。

移動観覧席の導入により、キャンパス内で本格的な試合開催ができるようになった東洋大学 赤羽台キャンパスのアリーナ。
2023年6月には、Tリーグの個人戦が開催される等、スポーツ大会やイベント会場としても幅広く利用されており、「する」人だけでなく「観る」人も大切にした空間です。
授業や学生の課外活動はもちろん、北区と連携した地域の活性化の拠点としても期待されています。

施設概要

東洋大学 赤羽台キャンパスでは、学部改組により、2023年度から「福祉社会デザイン学部」と「健康スポーツ科学部」の2学部5学科が開設されました。既存の情報連携学部や自治体等との連携を図りながら、社会課題の解決に向けて日々取り組んでいます。
新校舎HELSPO HUB-3の「HELSPO」は、健康スポーツ科学部(=Faculty of Health and Sports Sciences)から由来し、健康・スポーツ科学分野、栄養科学分野でのアジアにおける教育・研究の拠点を目指すという意味が込められています。
キャンパスは隣接する団地内の緑道から複数のアクセスが可能な、地域と一体となった環境になっており、キャンパス内の学生食堂やカフェ、コンビニエンスストアは学生以外も利用が可能です。地域住民との交流を生み出す工夫が随所になされています。

居室データ

所在地
115-8650 東京都北区赤羽台1-7-11 地図
施主
学校法人東洋大学
設計
隈研吾建築都市設計事務所
竣工
2023年1月
席数
1,712
関連リンク
東洋大学 WEBサイト