2016年12月、滝沢市交流拠点複合施設「ビッグルーフ滝沢」が誕生しました。生きがいのための学習支援施設、発見・創造のための交流支援施設、活動の受け皿となる市民活動団体支援施設という三つの目的を持った、地域住民の生活を豊かにする施設です。多目的に活用できる大ホールには、移動観覧席とスタッキングチェアが導入されました。
フラットなフロアの後方に移動観覧席を、その前方にスタッキングチェアを並べると、462席が収容できる劇場が出現します。ステージは、フロアの延長線上にあるためフロアと同じ高さですが、「せり」であるスタッキングチェアを乗せた床を下げることで、どの席からもステージを見やすく変更できます。「せり」をフロアより高く上げると、ステージに早変わり。「せり」の後ろに幕を下ろし移動観覧席と組み合わせると、一回りコンパクトなホールとして利用できます。
シンプルなデザインのスタッキングチェアの上台素材は、合成樹脂成形品です。身体に沿った三次元曲面に成形されており、ゆったりと身体を預けることができます。座った時に身体が少し上を向くように設計された広い背もたれが、鑑賞時の姿勢をサポートします。座パッド付きで4.2キロと軽量なことに加えて、シングルタイプの台車に40脚積載できるのも、管理者に好評なポイント。着席者だけでなく、設営者にも配慮したスタッキングチェアです。