上三川町ORIGAMIプラザ
上三川日産ホール

2024.12.26
多目的ホール(可動席)

施設説明

生涯学習機能や子育て支援機能を併せ持つウォーカブル推進都市の複合施設

上三川町は、国が掲げる「居心地が良く歩きたくなるまちなかづくり(ウォーカブル推進都市)」の考えに賛同し、その拠点として回遊歩行路をつくり、まち歩きの延長や起点となる施設として上三川町ORIGAMIプラザを建設しました。
上三川町ORIGAMIプラザは、「生涯学習機能」「子育て支援機能」「分庁機能」「まちづくり機能」の機能を併せ持つ複合施設です。老朽化や耐震上の問題があった中央公民館や子育て支援センターを複合施設として統合し、機能の向上や町民のニーズを踏まえた適正な規模の設定を行うことで、建設費用やランニングコストの削減にも成功しました。
「学ぶ・育てる・助けあう 町民に寄り添う施設」をコンセプトに、ユニバーサルデザインを積極的に採用した床に段差のないフルフラットな建築設計で、誰もが気軽に立ち寄れる施設として賑わいを創出しています。

移動観覧席・可動ステージを設けた多目的ホール

生涯学習部門には、音楽室や学習室、工作室のほか、演奏会やコンサート、セミナー、講演会、軽スポーツなどさまざまな用途に活用できる多目的ホールがあります。
利用シーンに応じてホールの設備や内装を変更できるよう、120席の移動観覧席と可動ステージが導入されました。移動観覧席は、操作性を考慮した手動で操作を行うマニュアルタイプです。イベントの規模や形式に応じて座席数を簡単に調整できます。
可動ステージには、壁面収納式ステージDS-100が採用されました。リモコン操作で安全に折りたたみ収納できるため、スペースを有効活用できるのはもちろん、ステージ面がそのまま壁面になるためスッキリと美しい状態を維持できます。

移動観覧席でスペースを有効活用

移動観覧席は、芸術・文化の拠点として町民に発表機会を提供し、気軽に多様な芸術・文化に触れられる場を実現するために選定されました。また、町内にイスを備えた施設がなかったことも、理由の一つです。
多目的ホールに設置すれば、階段状の客席を手軽に収納・展開でき、短時間で複数の座席を設けられます。収納時は壁にぴったり寄せられるため、使用しないときはホールを広々と利用することが可能です。 可動ステージと併用することで、用途に合わせて様々な空間のレイアウトを実現します。
移動観覧席とステージを活用し、その間の平土間にイスを並べて演奏会などが行えます。
移動観覧席を収納して広い平土間に机とイスを設置して、ステージを舞台に町民セミナーや講演会を開くなどの多彩なイベントが可能です。
なお、ホールの中央には可動間仕切りが設けられ、空間を二分割することも可能です。可動ステージと移動観覧席の両方を収納して、それぞれのホールを会議と軽スポーツなどで同時利用することもできます。

快適性とコンパクト性を兼ね備えたイス

移動観覧席に搭載されているイスCS01は、背と座にボリュームあるウレタンクッションを採用し、多目的ホールの内装に調和するブラックの張地で仕上げられています。通気性の高い高耐久性立体メッシュを使用しているため、長時間のイベントでも疲れや蒸れを感じにくく、快適な座り心地が持続します。
離席の際には、背座がぴったりと合わさり、コンパクトに折りたためるため、通行の邪魔にもなりません。

施設概要

上三川町ORIGAMIプラザは、2024年5月に栃木県上三川町にオープンした複合施設です。町役場と保健福祉センターの機能を備えたいきいきプラザに隣接する形で建設されました。災害時には、避難場所としての役割も果たします。
生涯学習部門には、ORIGAMIプラザの名の由来であり、世界に“ORIGAMI”を広めた同町出身の世界的創作折り紙作家である故・吉澤章氏の作品が常時50点、時期ごとにテーマを変えて展示されている「吉澤章折り紙記念室」があります。
施設には、折り紙をモチーフとしたデザインが随所に散りばめられており、特にふれあいラウンジでは、折り紙をイメージしたオブジェや天井、床の模様が来館者の目を楽しませています。この特徴的な設計と貴重な展示により、ORIGAMIプラザは町民から愛される芸術・文化の中心拠点として、地域に温かく迎えられています。

居室データ

所在地
329-0611 栃木県河内郡上三川町上三川4173番地1 地図
施主
上三川町
設計
株式会社フケタ設計
オープン
2024年5月
席数
120
※移動観覧席のみ
関連リンク
ORIGAMIプラザ WEBサイト