RaiBoC Hall(市民会館おおみや)
大ホール

2024.10.23
劇場・コンサートホール

施設説明

市のシンボルをイメージした客席で幕開ける新たな市民会館の歴史

埼玉県の大宮駅東口に、2021年10月、大規模複合施設「大宮門街」が竣工しました。地下 3階・地上18階建の施設内には、レストランやショップなどの商業施設、銀行、オフィス、そして新しい文化芸術創造拠点として移転してきた市民会館おおみや「RaiBoC Hall」が並びます。
旧会館と同等の席数で構成された大ホールは、大宮のシンボルである武蔵一宮氷川神社の参道の新緑をイメージした明るいグリーンの客席が目を惹きます。最前列から最後列まで繋がっていたワンスロープから2層構成に変わり、ステージまでの距離がぐっと近くなりました。1階席を横切る通路よりも前の中央ブロックには、前後1席ずつずらしてイスを並べる千鳥配置も新たに採用。前の人の頭で舞台が遮られることがない、見やすい環境を創り上げています。

市民に優しく快適な、バリアフリーの客席づくり

1,400席の客席に並ぶのは劇場・ホールイス「Unison(ユニゾン)」TS-19シリーズです。デザインの特徴は、脚部の欠き込み。ここに着席者が膝を潜らすと、座席の前の通路を広く保てるため、他の観客にスムーズな通行を促すことが可能になります。座には、バリアフリー仕様の「スペーシア」が採用されました。膝裏に当たる先端部分を薄くしたことにより足が引きやすく、立ち座りをスムーズにします。ホールの関係者がコトブキシーティングのショールームで座り比べを行い選んだ、市民に優しいこだわりの仕様です。
旧会館のイスは、背板・クッションともに真っ直ぐな2次元形状でした。今回のイスは着席した際の姿勢に合わせた三次元カーブを描いており、よりリラックスして身体を預けられるようになっています。背が100ミリメートル、座面は35ミリメートル高くなり、現代人の体格にマッチしたことによって座り心地も向上。座には型崩れに強いモールドウレタンと、体圧を均等に分散する耐久性に優れた金属製の波形スプリングを使用し、長時間の鑑賞による身体への負担も軽減します。堅牢なアルミダイキャストの並列脚は、連結管によって何席も繋がっていたこれまでのイスに比べ、隣席からの振動伝達を減らし、鑑賞への集中力を高めます。
1階客席の後方には、防音仕様の多目的室が設けられました。客席イスと同じグリーンの張地のソファ席が採用され、小さな子どもを連れた家族をはじめとする誰もが、周りに気兼ねすることなく舞台を楽しむことができます。客席前方の見やすい位置に、車イススペースも備えています。

施設概要

RaiBoC Hallは、半世紀以上に渡って地域に愛された旧市民会館に代わり、2022年4月にオープンを果たしました。大宮駅東口に新築された大規模複合施設「大宮門街」の4~8階部分に位置し、大小二つのホールの他、会議室、展示室、スタジオ、和室を備えており、コンサートや演劇、各種イベント会場などに広く利用されています。

居室データ

所在地
330-0846 埼玉県さいたま市大宮区大門町2-118大宮門街4-8F 地図
施主
さいたま市
設計
株式会社山下設計
オープン
2022年4月
席数
1,400
関連リンク
RaiBoC Hall(市民会館おおみや) WEBサイト