安田学園
安田リヨウ記念講堂

2023.12.13
講堂・多目的ホール
旧講堂
旧講堂

施設説明

式典や合唱コンクールを開催できる、収容人数増の新講堂

安田学園は、教育環境の更なる充実を目指した白島キャンパス再開発プロジェクトを、2016年にスタートさせました。敷地内にある幼稚園の園舎は2018年3月に、中学高等学校の校舎は2020年2月に、そして小学校と講堂は2022年7月に完成。これらの中でも、幼稚園児から高校生までの幅広い児童・生徒に使用されているのが、1,445席の安田リヨウ記念講堂です。
旧講堂は、明るくシンプルな内装で、収容人数も800席程度でした。新講堂は壁面と天井をクラシカルなダークトーンで統一し、照明を配した壁面のアーチとの組み合わせで、安田学園100年の歴史の重みを印象付けています。収容人数も大幅にアップし、中学校もしくは高校の全生徒と保護者が入れるキャパシティを有しています。入学式や卒業式などの各種式典、合唱コンクール、合同朝礼のほか、授業でも利用されるなど、生徒・児童にとって親しみのある空間です。

1本脚で快適なLT-400シリーズにメモ台を添えて

講堂は2フロアから成っており、1層目は1,000席、2層目は445席です。その全ての座席がレクチャーシアターイス LT-400シリーズで統一されました。旧講堂は隣席同士が連結した2本脚タイプでしたが、新講堂は1本脚タイプ。1席ずつが独立しているため、隣席との間隔や配置も自由に設定でき、新講堂の扇状の客席を美しく描くことに一役買っています。周りの席の振動が伝わることも、肘掛の共有もない、ストレスフリーの快適な座席です。学園関係者がいくつかの1本脚タイプの座席の座り比べを行って、決定しました。
イスの背には着席者の背骨の形に沿うS字カーブとクッションを、座には臀部に沿ったアール形状のクッションを配備し、それぞれを華やかな紅色の張地で張り包みました。背板と肘掛、肘枠にはダークトーンで塗装した天然木を用い、装いの高級感を高めています。
保護者席として使われることが多い2階席に比べて、生徒が活発に利用する1階席には、授業の筆記時にも便利な収納式のメモ台を備えました。必要な時にだけ肘掛の下から引き出して使うことができ、小柄な女性でも使いやすいと定評があります。新講堂の計画時からメモ台かテーブルの設置が検討されており、座席の前後幅が広く取れるメモ台に決まりました。持ち上げれば自動的に収納されるアンチパニック機構を搭載しており、緊急時でもスムーズな避難が可能です。メモ台使用時でも客席全体の印象も美しく保てるよう、カラーはイスの木部と揃えたダークブラウンです。

施設概要

1915年に創立した安田学園は、「柔しく剛く」を学園訓に掲げ女子教育を進めて来ました。現在は幼稚園から大学院までを運営する広島県内唯一の総合学園として、存在感を高めています。2016年からは白島キャンパス内全ての施設を建て替える再開発プロジェクトがスタート。JR白島駅がキャンパス最寄りにオープンし交通アクセスも格段に良くなったことから、新校舎と合わせて、教育環境の充実が期待されます。2023年秋には中庭やグラウンドなど残された工事が全て完了し、キャンパスが新しく生まれ変わります。

居室データ

所在地
730-0001 広島県広島市中区白島北町1-41 地図
オープン
2022年7月
席数
1,445
施主
学校法人安田学園
実施設計・施工
大成建設株式会社
関連リンク
学校法人安田学園 WEBサイト