北ガスアリーナ札幌46(札幌市中央体育館)
アリーナ

2019.12.19
スポーツ・エンタテインメント施設ドーム・アリーナ・体育館(屋内)

施設説明

※2023年5月より、ディバイダ―はディバイディングカーテン(愛称:SIKIRUTO)に変更しております。
 ここでは、記事公開時の呼称をそのまま使用しております。

北海道を代表するアリーナの一つ「北ガスアリーナ札幌46(札幌市中央体育館)」がオープン

2019年4月、「北ガスアリーナ札幌46(札幌市中央体育館)」がオープンしました。旧札幌市中央体育館の老朽化に伴う、北海道ガスの工場跡地への新築移転です。プロバスケットボールやプロフットサルの試合やさまざまな競技の全国大会や北海道大会などのスポーツを行う、北海道を代表するアリーナとして期待が寄せられています。

建物は3階建て。1階には相撲室やボクシング室・アーチェリー室など市の体育館としては珍しい専用諸室が、2階にはバスケットボールコート3面分の広さがあるメインアリーナがあります。以前の体育館から大きく変わった点は、アリーナの四方をぐるりと囲む観覧席の席数です。以前の体育館では500席だった観覧席は、2,460席まで増えました。

快適に「見る」ために移動観覧席を導入した観客席

観客席には、2種類のイスを導入しました。アリーナフロアの移動観覧席と、1フロア上の常設固定席です。

移動観覧席は、試合やイベント時のみ設営する収納式の観覧席。普段はアリーナの壁面に畳まれて収納されています。長手方向中央の8ブロックの観覧席は、壁面から段を引き出してイスを起こします。その両側にある観覧席は、1ブロックごとに専用台車で持ち上げて移動します。任意の位置で降ろし、長手方向中央と同じように段を引き出し、イスを起こします。落下防止の手摺と危険防止のためのカーテン、ブロック間の隙間を塞ぐパネルを付けたら設置完了です。

イスは、背と座のパーツに分かれたツーピースタイプ。着席時は広い背座がしっかりと身体を受け止め、離席時は背と座がぴったりとくっつきコンパクトに収まるため通路を広く確保できます。ウレタンフォームをクッション性のある張地で包みこむことによって、柔らかく快適な座り心地を提供しています。各席には肘にカップホルダーを設置。観戦時にも、ペットボトルやカップを落としたり倒したりする心配なく、両手を使って応援できます。

上階の固定席は、成型合板の木製イスです。移動観覧席と席種を分けました。着座時にピタッとフィットする3次元形状の背と、足を引いた姿勢でも当たりが優しい形状の座によって観戦をサポートします。

快適に「する」ための電動間仕切りディバイダー

アリーナには、観戦や観覧時のための設備だけでなく、日常の運動や練習にも役立つ超大型電動間仕切りディバイダーも導入されました。バスケットボールコート3面の間を仕切るように天井の梁に設置したディバイダーは、リモコンのボタンを押すと降りてきます。防球ネットやスライディングウォールで仕切る施設も多いですが、このディバイダーはどちらとも違った特徴を持ちます。

上部には透過性を持つメッシュ素材を、下部には視線を物理的に遮断するソリッド素材を組み合わせているため、空間の圧迫感を減らしながらコートとコートのプライベート性を保っています。細かい網目のメッシュ素材は、仕切られた反対側の様子が分かる一方で、小さなピンポン球などは通しません。また、たっぷりとした長さがあり、床とディバイダーの間に隙間が空くことがないため、競技中に隙間に足を引っ掛けて転ぶ等の事故の心配がなく、安全です。使用しない時は上部に収納できるため、専用の収納スペースを設ける必要がない点も魅力の一つです。プロのバスケットボール選手なども練習で使用するこのアリーナにぴったりの製品として、選ばれました。

試合やイベントを見る際も、日常で利用する時も快適な北ガスアリーナ札幌46(札幌市中央体育館)。ボクシングやバドミントンなどの全国大会や地元のプロスポーツチームも利用するなど、札幌の新たな「する」「見る」スポーツの拠点として、期待されています。

居室データ

所在地
060-0034 北海道札幌市中央区北4条東6 地図
施主
札幌市
設計
フジタ・北海道日建設計 設計共同体
オープン
2019年4月
席数
2,460
※移動観覧席と固定席の総数
関連リンク
  • 北ガスアリーナ札幌46(札幌市中央体育館) webサイト