※2025年1月1日より「クラサス武道スポーツセンター クラサスメイン競技場(多目的競技場)」へ名称変更されています。ここでは記事公開時の呼称をそのまま使用しています。
大分スポーツ公園に、昭和電工武道スポーツセンターがオープン
2019年6月、大分県の新たな屋内スポーツ拠点となる「昭和電工武道スポーツセンター」がグランドオープンしました。場所は大分スポーツ公園の敷地内、Jリーグの大分トリニータのホームスタジアムである40,000人収容の昭和電工ドーム大分・野球場・テニスコート・大芝生広場などが隣接しており、様々なスポーツやレクリエーションが楽しめる場所として、多くの人で賑わいます。
施設は、約4,000人を収容できる昭和電工メイン競技場と、縦100メートル・横24メートルの広さを三つの道場に分けて使用できる昭和電工武道場、トレーニングルームや会議室を備えています。屋内スポーツの大規模な大会が開催できる施設であり、大規模災害に備えた広域防災拠点の中核施設としての役割も期待されています。
観客席のイスは、1階の移動観覧席も2階の固定席も木を使って空間にマッチ
昭和電工メイン競技場の広さは、約3,570㎡。バスケットボールコートなら4面、バドミントンコートなら16面、剣道をはじめ武道競技では8面が確保できる広さです。天井の高さは、バレーボールの公式試合に対応できる12.5メートル。幅広い屋内スポーツに対応できるつくりです。
コトブキシーティングは、1階のアリーナフロアには移動観覧席を、2階の観客席フロアには固定席を納入しました。
移動観覧席は、階段状の観客席を必要に応じて展開・収納することができます。観客席を必要としない時はアリーナ面の長手方向2面に収納されており、設営時には、1ユニットずつをリフター台車で移動して設置する「全体移動式タイプ」です。ユニットは全部で24あり、センターコートを移動観覧席でぐるりと囲むレイアウトを実現可能。トップリーグ公式戦などセンターコートで行われる試合で、迫力ある空間を演出できます。
移動観覧席のデザインは、ブラックと木目のボーダーで構成された建築壁と馴染むよう、本体は黒、イスはベンチタイプの木製イスを採用。背もたれのないフラットなベンチタイプは、ユニット全体に繋がりを生み出し、建築壁や天井を支える梁とマッチして一体感ある空間デザインを創造しています。
2階固定席も、移動観覧席のイスに揃えて、木を素材として用いました。一般的なアリーナやスタジアムの観客席にはポリエチレン製のイスが導入されるケースが多いため、イスが木製であるだけで、観客席が洗練された雰囲気に。真っ直ぐに伸びたフラットな背もたれは木の美しさをそのまま表現しており、スポーツの熱気溢れる空間を上品に仕上げます。
県民が気軽に利用できる親しみある施設へ。その一歩が始まりました。