九州大学 伊都キャンパス
大講義室Ⅰ・大講義室Ⅱ

2019.01.09
学校教室
大講義室I
大講義室I
大講義室I
大講義室Ⅱ
大講義室Ⅱ
大講義室Ⅱ
大講義室Ⅱ
大講義室Ⅱ
大講義室Ⅱ
大講義室I
大講義室I
大講義室I
大講義室Ⅱ
大講義室Ⅱ
大講義室Ⅱ
大講義室Ⅱ
大講義室Ⅱ
大講義室Ⅱ

施設説明

2018年9月に完成した、九州大学 伊都キャンパス

2005年から13年間に及ぶキャンパスの移転が終わり、「伊都キャンパス」として新たなスタートをきった九州大学。2018年9月にはさまざまな完成記念行事が行われ、たくさんの関係者や地域住民が完成を祝いました。

キャンパス内は、「センターゾーン」「イーストゾーン」「ウエストゾーン」に分かれ、イーストゾーンには国内の大学では最大級の図書館が建てられました。斜面に埋まるように建てられた円形の図書館の屋上には、文系のキャンパスが広がります。

文系キャンパスメインの講義棟の隣には、主に法学部・経済学部の授業や教職科目等の授業で使われる、独立した二つの大講義室があります。収容人数はどちらも同じ500人程度。受講人数や講義内容によって使い分けています。

受講人数に応じて分割できる大講義室Ⅰ

大講義室Ⅰは横長の講義室です。この講義室は、正面の黒板裏に隠れているスライディングウォールを中央の縦通路に並べると、250人ずつの講義室として利用することができ、受講人数によって臨機応変に対応できます。後ろの壁は全面ガラス張り仕様。外部から講義室内の様子が見える、開放的な講義空間です。

前方は平床ですが、後ろの席からも教員や黒板の見やすさを確保するため、後方7列には段床を設定しました。大人数講義で後ろに座っても、しっかりと講義に臨めます。

机イスは、固定式タイプを導入しました。イスが1席ずつ独立しているタイプです。以前から九州大学で使用されているこの製品は、前後左右の席と連結されていないイスのため、隣席の振動が伝わりにくく、集中して講義に臨めます。また、着席者が座ったまま体を前傾させることで、イスと後ろの席との間に人が通り抜けられるスペースが生まれるため、誰かが通るたびに立ち上がる必要がありません。また、全て3人掛けのため、真ん中の席に着く時にもアクセスが容易で、授業間の移動もスムーズに行えます。試験会場として使う時は間を空けて座席を設定するため、3人掛けは効率が良いのもメリットです。

後方の席からも教員が見やすい大講義室Ⅱ

大講義室Ⅱは、縦長の講義室です。講義室の形状は、後方の席になるに従って段差が高くなっていく、すり鉢状。劇場やホールでよく見られる設定です。前6列は平場、中7列は緩やかな段床、後ろ13列は大きな段床の上に机イスを据え付けています。場所に応じた段差を設けることで、前に座っている人の頭部で教員が見えにくいと感じる中央列付近と、教員との距離が遠く講義への参加意識が低くなりがちな後方の席でも、教員や黒板が見やすく、積極的に講義に参加できる環境を整えました。

段床に据え付けた机イスは、固定式タイプ。講義室Ⅰと同じものを導入しました。固定式の前方には、6列の移動式タイプの机イスが並びます。固定式の席だけで席数が充分確保できる時は、コンパクトにスタック収納してフラットなスペースとしても使えるため、講義室の用途の幅が広がります。

室内のカラーリングに合わせて、机の幕板は白にアレンジしました。モノトーンの色合いの中に、イスの天然木の柔らかな雰囲気が際立ち、清々しい講義室空間を創り上げています。

居室データ

所在地
819-0395 福岡県福岡市西区元岡744 地図
施主
国立大学法人九州大学
設計
九州大学施設部+株式会社石本建築事務所
竣工
2017年9月
席数
994
※2部屋分の合計席数。他居室にも多数導入。
関連リンク
  • 九州大学 webサイト