高崎芸術劇場
スタジオシアター

2022.06.16
多目的ホール(可動席)
撮影/篠澤建築写真事務所
撮影/篠澤建築写真事務所
撮影/篠澤建築写真事務所
撮影/篠澤建築写真事務所
撮影/篠澤建築写真事務所
撮影/篠澤建築写真事務所
撮影/篠澤建築写真事務所
撮影/篠澤建築写真事務所
撮影/篠澤建築写真事務所
撮影/篠澤建築写真事務所
撮影/篠澤建築写真事務所
撮影/篠澤建築写真事務所

施設説明

スタンディングイベントから舞台公演まで対応できるスタジオシアター

2019年9月、高崎駅の東口に、高崎芸術劇場が開館しました。
スタジオシアターは、ブラックボックス形式で多目的に利用が可能な空間です。ロックコンサートなどのスタンディングイベントから演劇・能・舞踊などの幅広い公演に対応するため、階段状になった客席を展開・収納できる移動観覧席が導入されました。移動観覧席の展開時には全568席の客席として、収納時には最大1000人を収容できる平土間として利用が可能です。

3モードを設定した移動観覧席とスタッキングチェアが自由度の高い客席を創出

移動観覧席は、リモコン一つで操作可能なフルオートタイプです。リモコンには液晶画面と音声案内が付いており、誰でも手早く簡単に階段状の客席を展開・収納できます。イベントの内容に応じて、展開パターンは10列243席・6列153席・3列76席の三つのモードから選択が可能です。10列243席の全席を展開した際には、観客がスムーズに客席にたどり着けるよう最後列の通路端に設営できる階段を備え、移動観覧席最後列と上階を繋ぎました。
移動観覧席の前方にスタッキングチェアを並べれば、さらに自由度の高い客席を生み出すことができます。座席が不要なスタンディングイベント開催時には、移動観覧席をスタジオシアターの後部壁面に、スタッキングチェアを昇降式舞台の内部に収納します。この舞台は3分割されており舞台奥行きを変化できるため、演出の幅が広がります。

豊かな座り心地のイスを地紋デザインの張地で包み込む

移動観覧席に搭載したイスはタイプL。このタイプLの意匠に合わせた、移動観覧席前方に設営できる226席のスタッキングチェアTS-1212と、98席の2階固定席TS-8282Lも導入しました。いずれも、コトブキシーティングの劇場・ホール用シートの中でも人気の高い主要製品です。人間の背中に沿ってカーブを描く三次元曲面の背もたれと、ウレタンの詰まった豊かなクッションは、ゆとりある座り心地を提供。ブラックボックス空間に合わせてダークに塗装した木部の天然木が、可変式の客席ながらも、固定式の客席に劣らない劇場の品格を醸し出します。
イスの張地は、株式会社FABRIKOのテキスタイルデザイナーによる地紋のデザイン。織り方による微妙な凹凸と、光沢感の異なる糸づかいにより、見る角度に応じてさりげなく柄が見え隠れします。色は、空間に馴染みやすく暗転時に目立ちにくい、シックなチャコールグレー。耐久性を意識したポリエステル素材によるサラッとした風合いの肌触りで、長時間の観劇でも心地良く座ることができます。

施設概要

高崎芸術劇場は、1961年に建設された群馬音楽センターの歴史と精神を継承・進化させ、新しい高崎の都市文化を創造・発信する劇場として、2019年9月に開館しました。JR高崎駅東口に位置し、抜群のアクセスを誇ります。大劇場・スタジオシアター・音楽ホールのほか、9つのスタジオ群が設けられ、「音楽のある街」高崎における多様なジャンルの音楽や舞台芸術を「鑑賞・創造・発信」する場として、大きな期待が寄せられています。

居室データ

所在地
370-0841 群馬県高崎市栄町9-1 地図
オープン
2019年9月
席数
568
施主
高崎市
設計
株式会社佐藤総合計画
テキスタイルデザイン
株式会社FABRIKO
関連リンク
スタジオシアター | 高崎芸術劇場 WEBサイト