※2020年4月1日より「イスのサンケイホール鈴鹿」へ名称変更されています。ここでは記事公開時の呼称をそのまま使用しています。 鈴鹿市民会館のホールがリニューアルしました。イスの張地に採用されたのは、摩耗に強いモケット調の素材です。市の担当者とテキスタイルデザイナーの綿密な打ち合わせの元、デザインには市のシンボル花であるサツキを取り入れることが決まりました。サツキの花が波打って流れていくような印象的なデザインは、市のキャッチコピーである「さぁ、きっともっと鈴鹿。海あり、山あり、匠の技あり」に感じられる山並みや海の波もイメージ。このサツキ模様は、鈴鹿市民会館を象徴するデザインとして、館内のロビーや天井にも取り入れられています。
コンサートや演劇、映画鑑賞会、講演会のほか、各種大会や式典の会場として、そして鈴鹿市の文化を発信する施設として、市民に親しまれる鈴鹿市民会館。 1968年12月のオープン以来、ほぼ半世紀が経過したことで、2017年2月より耐震強化やバリアフリー化のための、改修・整備が行われました。一新した1,275席の張地には、鈴鹿市のシンボル花であるサツキがあしらわれています。改修工事を経て生まれ変わった客席について、お話を伺いました。
2003年、技術職員(建築)として鈴鹿市入庁、営繕部局に配属後、建築、都市計画行政を経て2014年4月から再び営繕業務に携わる。主な業務は市の所有する公共建築物の設計、監理。
劇場ホールや議場、学校などを中心に、全国で300件以上の公共施設のイス張地のデザイン・提案を行う。手がけた施設は東京芸術劇場、ロームシアター京都、東急シアターオーブ、八丈町庁舎、NHK大阪ホールなど。
取材:2017年12月 このインタビューは、パンフレット「Hall being with citizen」に掲載されました。