福岡市民ホール
大ホール

2026.01.29
劇場・コンサートホール

施設説明

福岡市民ホールがグランドオープン、「市民文化の殿堂」福岡市民会館を継ぐ

2025年3月、老朽化した福岡市民会館の後継施設として、福岡市民ホールがオープンしました。建設にあたって市が採用したのは、民間事業者による「設計・施設建設~所有権移転~維持・管理・運営」を一気通貫で行うPFI-BTO方式。日本管財株式会社を代表とする12企業のグループにより、福岡市中心部に緑あふれる文化芸術空間を創り上げることを目指して、隣接する須崎公園との一体的な整備が進められました。市の新たな文化振興の拠点として、大きな注目が寄せられています。
施設のメインである約2,000席の大ホールには、コトブキシーティングの劇場イスの導入が決まりました。福岡市民ホールならではの客席づくりのため、規格品をベースにカスタマイズを実施。グループ会社であるFABRIKOがデザインを手掛けた、福博であい橋から臨む夜景をテーマにした特注の張地を張りました。

華やかな4色の赤で彩る客席に並ぶ、ユニバーサルデザインのイス

大ホールは、クラッシック音楽や演劇、バレエなどの多彩な演目のほか、大規模な大会や集会、市民の文化芸術活動など、様々なニーズに対応できる多機能ホールです。客席は3層で構成された馬蹄形で、2階と3階の左右にはバルコニー席が設けられています。
劇場らしく華やかに空間を彩るイスの赤色は、全部で4種類です。上階に行くほど明るくなるようグラデーションを描きながらランダムに配しました。イスの背や座裏、肘当てや脚部の木部は、国産材をふんだんに使ったホール内壁よりもワントーン落ち着いた、ダークブラウンに塗装。特注張地と相まって、ホール全体に奥行と広がりを演出します。
イスは、滑らかな三次元カーブを描いた背もたれと、ボリュームある立体的な背クッション、側通路の肘当て下に設けられた半月形に近いパネルなど、曲線が多く用いられた装いが印象的です。緩やかなアールの座席配置と調和して、柔らかな印象をもたらしています。
座の形状は、着席時に膝裏にあたる先端部を薄くした「スペーシア」です。座席の下の足元スペースにゆとりを生み出し、立ち座りのときに欠かせない足を引く動作をスムーズに促します。座内部には体圧を均等に分散する波形スプリングが内蔵されており、長時間の鑑賞でも快適に過ごせます。

演出の幅を広げる移動席や、誰でも快適に過ごせる多目的室も完備

座席は一見すると同じ意匠ですが、異なる機能を持ったイスも導入されています。
1階席前方の左右両側の席は、ワンタッチで動かせる移動席です。足元にあるロックを解除して座席を取り外して移動させ、花道の設営が可能です。また、最前列から5列目までの床部分は、客席の下に収納する機構を備えており、前舞台やオーケストラピットとして活用できます。移動席と組み合わせて、様々な公演形態や演目に対応可能です。
後列には、PA卓の設置に役立つ背倒れ席も採用しました。1階席の車イススペースは、中央を横断する大きな通路に面した両サイドの扉付近4席、最後列の左右両側8席の、計12席。一般的なホールに比べ、車イス利用者にも席の選択肢が多く用意された優しいつくりです。
3階席の後部には、防音の窓ガラスを配した多目的室が備わっています。親子で寄り添って鑑賞できる、2人掛と3人掛のソファ席を5席、客席と同じ劇場イスを5席導入しました。テキスタイルには客席と同じ特注張地を用いており、ガラス越しでも客席との繋がりを感じることができます。

施設概要

福岡市民ホールは、2025年3月、1963年に開館以来市民に親しまれてきた福岡市民会館の後継施設として誕生しました。ガラスを多用した円形の外観が印象的で、隣接する須崎公園の緑と連動しながら街とふれあい、文化と憩いが調和する新たなランドマークとして、市民に親しまれています。約2,000席の大ホール、約800席の中ホール、仮設約150席の小ホール、リハーサル室、練習室、キッズスペースや授乳室など、市民に嬉しい充実した居室が揃いました。

居室データ

所在地
810-0001 福岡県福岡市中央区天神5-2-2 地図
施主
福岡市
設計
梓設計・俊設計・戸田芳樹風景計画 共同企業体
オープン
2025年3月
席数
2,016
(車イススペース12席、多目的室10席を含む)
テキスタイルデザイン
株式会社FABRIKO
関連リンク
福岡市民ホール WEBサイト
福岡市民ホール 大ホール | 株式会社FABRIKO WEBサイト

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