駒澤大学 玉川キャンパス
第2体育館

2025.01.14
学校体育館・アリーナ

施設説明

防球ネットで仕切った体育館の課題を解決するために

駒澤大学 玉川キャンパスには、保健体育科目の授業や体育会サークルの活動拠点である二つの体育館があります。第2体育館ではアリーナの中央に設けられた網目状の防球ネットを境に、半面を体操競技部が、もう半面をバドミントン部・ハンドボール部・チアリーディング部が交代で日々の練習場所として利用しています。
網目状の防球ネットを間仕切りとして、複数の競技を同時に行う時に感じていた不便な点は、大きく二つ。一つ目は、ボールがぶつかった防球ネットが大きくたわみ、ネット越しに反対のスペースへ入り込むのを許してしまうこと。二つ目は、体操選手が使用する滑り止めのための白い粉(炭酸マグネシウム)が網目を通過してアリーナ全体に舞い散ってしまうこと。不意にボールや粉が飛び込んで来る側にとっては、練習への集中力が途切れたり、怪我や事故に繋がったりする不安を抱えながら、競技に臨まなければなりませんでした。防球ネットで仕切るだけでは解決できなかったこれらの悩みを解消するべく導入されたのが、コトブキシーティングの電動式大型間仕切「SIKIRUTO(シキルト)」です。

安全性と快適性を実現したSIKIRUTOの導入

SIKIRUTOは、電動昇降式の間仕切り幕です。リモコンのボタンを押すだけで、蛇腹状に収納された大きな幕が天井から降りて来て、空間を二つに仕切ります。床面に沿ったところで自動的に止まるため、床に垂れて広がる防球ネットに脚を引っかけたり滑らせたりするような事故の心配がありません。降ろされた幕は下部に通った一本のバーの重みでピンと張られ、ボールや身体がぶつかっても反対側へ大きくたわむことを防ぎます。
幕の素材には、透け感のないビニール状のソリッドが選ばれました。炭酸マグネシウムが隣のエリアまで舞い散ることを防ぐだけでなく、隣のエリアの様子を視覚的に遮ることで、プレーへの集中力も高めています。

SIKIRUTOに設けた、跳馬競技のための特別な仕掛け

体操種目の一つである跳馬の練習時には、SIKIRUTOを越境して助走路を設ける必要があります。防球ネットの開閉はカーテンのように横に引いて行うため、助走路部分だけを開けて簡単にスペースをつくれましたが、上下昇降式のSIKIRUTOでは同じことはできません。SIKIRUTOの導入にあたって今後の助走路の確保手段を検討した結果、幕の一部をくり抜き、必要な時だけ開閉するカスタマイズを施しました。チェーン式のロールカーテンのように、ポールチェーンを手動操作して開けたり閉じたりすることができます。空間を仕切ったままでも跳馬の練習ができる、第2体育館のための特別な仕様です。

施設概要

駒澤大学はメインとなる駒沢キャンパスのほか、大学院の講義室や各研究室、公開講座等に利用できるホールが設置されている深沢キャンパスと、保健体育科目の一部の授業が行われる玉川キャンパスがあります。多摩川沿いに位置する玉川キャンパスは、陸上競技トラック、サッカー場、テニスコート、体育館、弓道場など様々な競技の専用練習場があり、多くの駒大学生アスリートの活動拠点です。年に一度、主に地域の小学生を対象とした「スポーツフェスティバル in 玉川」を開くなど、地域交流にも力を入れています。

居室データ

所在地
157-0068 東京都世田谷区宇奈根1-1-1 地図
施主
学校法人駒澤大学
納入
2024年3月
台数
1
関連リンク
駒澤大学 WEBサイト