フットボール専用の「おもてなしのスタジアム」が金沢に誕生
2024年2月、Jリーグクラブ・ツエーゲン金沢の新たなホームスタジアムとして、金沢ゴーゴーカレースタジアム(金沢スタジアム)がオープンしました。
これまで石川県のサッカーの聖地として親しまれてきた、金沢市民サッカー場の老朽化から再整備を実施。収容人数約10,000人のフットボール専用スタジアムへと生まれ変わりました。
各スタンドからピッチまでの距離は、最短で約7m。迫力ある試合観戦を間近で楽しめるという、専用スタジアムの醍醐味を存分に味わうことができます。
「おもてなしのスタジアム」をコンセプトとした新スタジアムは、ミックスゾーンからピッチへ向かう選手を間近で見ることができる国内初導入の「トンネルラウンジ」、冷暖房完備で、季節や天候に左右されずに過ごせる快適な「プレミアムラウンジ」、洗練されたインテリアとラグジュアリーな家具で最上級の観戦体験ができる「VIPラウンジ」などを備え、多様な観戦スタイルを提供します。
コトブキシーティングは、メインスタンドおよびバックスタンドの約8,000席の観客席を納入しました。
観戦場所、エリアによってそれぞれ仕様が異なるイスを採用しています。
快適な観戦をサポートするメインスタンドの観客席
2層から成るメインスタンド約3,000席のすべてのイスは、背と座が分かれたツーピースタイプです。使用していない時は自動的に座面が跳ね上がり、前後の座席間の通路幅を広くとることができます。それにより通行がしやすくなったり、立ち上がっての応援がしやすくなったりなど、多くのメリットをもたらします。また、座を広く確保できるため、座り心地も向上します。
メインスタンドの指定席用のイスは、
BLM-8000シリーズです。
高密度ポリエチレンに空気を吹き込み膨らませる、ブロー成形という方法でつくりあげています。中空構造になっているため衝撃に強く、クッション性もあり柔らかな座り心地です。
大きくラウンドした背は身体の向きを変えてもしっかりと上体を支えるため、無理なくピッチ全体を見渡せます。
プレミアムラウンジやビジネスラウンジでは、座席間に肘掛けを設け、より個席感を強調。座、または背座両方にパッドをつけ、さらに快適な環境での観戦を楽しめます。
2層目の中央に位置する、VIPラウンジ用のロイヤルVIP席として採用されたのは、
オルウィシリーズ VSS-011です。背座共に充分に厚みのあるウレタンを用い、高いクッション性で着席者の身体を支えます。
張地は高級感のある鮮やかなレッドのビニールレザー。防水性に優れ、誤ってドリンクなどをこぼしても簡単に拭き取ることができます。
一人分の間口は余裕をもって座れる、一般席よりも100㎜以上広い570㎜を確保しました。VIP席らしく、ゆったりと優雅に観戦ができます。
チームカラーで試合を盛り上げる、「KANAZAWA」の文字を描いたバックスタンド
メインスタンドと同じく2層から成る約5,000席のバックスタンドの観客席には、
BLM-1500シリーズが採用されました。20年以上に渡り数多くのスタジアムに納入されてきたロングセラー製品です。
メインスタンドのイスと同じくブロー成形によってつくられたイスは、人体の座り姿勢に合わせたカーブをもち、抜群のフィット感です。中空構造による適度なクッション性もあり、長時間の観戦でも疲れにくい仕様です。
ツエーゲン金沢のチームカラーである赤と黒を基調に4色のイスで色分けし、「KANAZAWA」の文字を描きました。多くのサポーターと共に、白熱した試合を更に盛り上げます。
施設概要
2024年2月にオープンした金沢ゴーゴーカレースタジアム(金沢スタジアム)は、北陸では初となるJリーグ規格を満たすフットボール専用スタジアムです。
スタジアムへのアプローチとなるペデストリアンデッキの先には、観客を迎え入れる間口約80メートルの屋根「ウェルカムゲート」を設置。象徴的なゲートを支える2本の支柱部はライトアップにより色を変えられ、競技用のLED照明や約600インチのビジョンと連動させることで、イベントを華やかに演出します。また、ゲートの屋根そのものが、サポーターの熱狂をピッチに届ける反響効果を生み出す役割も果たしています。
客席にはすべて屋根を備えており、雨の吹き込みを防ぎつつ、スリットにより通風も確保しているため、快適な観戦が可能です。
スタジアムの外のバックスタンド下のスペースは、試合時には仮設店舗スペース、日常時は周辺施設とも一体利用が可能な「にぎわいスペース」として利用されています。