京都市立芸術大学
笠原記念アンサンブルホール

2024.07.31
学校講堂・多目的ホール

施設説明

練習から演奏会まで行える、笠原記念アンサンブルホール

京都市立芸術大学は 2023年秋、JR京都駅の東部エリアにキャンパスを移転オープンしました。音楽学部と美術学部に通う約1,000人の大学生と大学院生が学びに励むほか、市民も利用できるギャラリーや図書館が併設されています。
B棟の地下階に位置する笠原記念アンサンブルホールは、音楽学部で35年間に渡って指導を務めたピアニスト・笠原咸子氏に由来します。笠原咸子氏の息子である笠原健治氏より、芸術を学ぶ学生の環境整備のためにと寄付を受けたことから、敬意を表してその名を冠しました。木を編んだような天井が特徴的で、合唱やオーケストラなど主にクラス単位での実技授業が行われるほか、演奏会にも対応できる音響と設備を備えています。

シンプルなデザインながら観客席のイスとして優れたFC-303

コトブキシーティングは観客用のイスとして、300席のスタッキングチェアFC-303と専用台車を納入しました。カラーは、淡色のホールの中で存在感を放つグランドピアノに揃え、ブラックを選定。滑らかで美しい光沢のあるクロームメッキ脚と相まった、落ち着きのある装いです。
観客席用に開発したFC-303は、合成樹脂のみで成形されたシンプルな上台による長時間の鑑賞でもゆったりと座れる掛け心地が特徴です。大きくカーブを描いた背もたれが、着席者の身体を抱き込むようにしっかりと支えます。座面は間口・奥行ともに余裕があり、体格を問わずリラックスして腰を下ろすことができます。快適な座り心地をフラットな座面で創り上げているため、演奏者用のイスとして使うことも可能です。
座り心地以外にも、FC-303には観客席用のイスとして優れたポイントがあります。例えば、公演の際に配られるプログラムやチラシをイスに置いても、背と座が一体になった形状で隙間がないため、背もたれ側から床に落ちて散らばる心配はありません。3.5キログラムと軽量で手掛け穴があり、設営の際の持ち運びもスムーズ。専用台車には最大40脚が積載可能で、収納時の場所も省スペースです。

施設概要

明治13年創設の日本初の公立の絵画専門学校「京都府画学校」を起源とする京都市立芸術大学は、創立143年目を迎える2023年、JR京都駅の東部エリアに全面移転しました。新キャンパスのコンセプトは「TERRACE(テラス)」。心も身体も開放感があり、日常とは少し違った視点から物事を見渡すことのできるテラスのような空間です。京都市の中心部でありながら自然の息吹も感じられる新キャンパスには、三つの地区に10棟の校舎が建ち、教育研究に必要な各種設備や機能に加え、音楽ホールやギャラリー、芸術資料館など芸術大学に相応しい設備が整えられました。

居室データ

所在地
600-8601 京都府京都市下京区下之町57-1 地図
施主
公立大学法人京都市立芸術大学
設計
乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体
オープン
2023年10月
席数
300
関連リンク
京都市立芸術大学 WEBサイト