東北学院大学 五橋キャンパス 押川記念館
押川記念ホール

2023.11.27
講堂・多目的ホール

施設説明

仙台市中心部に都市型キャンパスが完成

私立大学として東北最大級の規模を誇る、東北学院大学。2023年4月、仙台市若林区に五橋キャンパスが開校しました。離れた場所にあった二つのキャンパスが集約された、待望の学び舎です。
一般利用もできる学生食堂が入った5階建ての押川記念館。その2階から5階に、押川記念ホールはつくられました。学内での礼拝だけでなく、各種公演会や演奏会の場としても広く利用されるホールです。
ホールの目玉となるフランスのアルフレッド・ケルン社製のパイプオルガンは、泉キャンパスの礼拝堂より移設された学院の宝です。
音響にも配慮されたこのホールに、コトブキシーティングは観客席と、ステージ上で使用されるオーケストラチェアを納入しました。

ホールの多目的利用に適した利便性の高いイス

清潔感のある真っ白な内装が印象的なホールには、背テーブル付の劇場イス、エレガンテシリーズが2層に渡って並びます。ぜいたくに用いられた木部と、張地の柔らかなブラウンが、上品で落ち着きのある印象を与えています。
多種多様な催しを行うホールのイスには、筆記やパソコン作業を行えることが求められました。エレガンテシリーズは、A3サイズに対応したテーブルを、必要に応じて前席の背もたれに付いた収納ボックスから引き出して使用することができます。シンプルな形状の収納ボックスは、イスの木部と素材や色を合わせることで、テーブルを使用しない催しの際もホールの景観を損ねません。静音設計のため、イベント中でも気にすることなくテーブルの展開・収納が行えます。
今回こだわったポイントは、イスに座った際のテーブルとの距離感です。できる限り無理のない、自然な体勢でテーブルを使用できるよう、見本のイスを用いて協議を重ねました。その結果、背板の角度を通常より7°起こすことにより、快適に使用できる寸法を確保しました。
身体になじむ立体的なカーブをもつクッションの背と、体圧を均等に分散する波型スプリングを搭載した座により、座り心地も快適です。
メインである礼拝堂としての利用のため、背もたれの裏には特注の聖書入れを取り付けています。

演奏者のためのオーケストラチェア

押川記念ホールは、公演会や演奏会としても多く活用されます。演奏者用のイスとして、土樋キャンパスのホーイ記念館で既に実績があり、高い評価を得ていたオーケストラチェアFC-701が選ばれました。
FC-701は、全国各地のコンサートホールや、音楽大学のホールやスタジオ等で、長年にわたって多くの演奏者に親しまれてきた、ロングセラーのオーケストラ専用のイスです。
通常のイスより肉厚な鋼管を使用することにより、十分な重量を確保。演奏中の体重移動によるズレや横揺れ、きしみ音を防ぎます。
一般的なイスは、座面の中央部に窪みを設けることでフィット感を高めていますが、FC-701は水平な座面が特長です。座る位置を選ばないため、楽器や曲、演奏者の好みによって、腰掛ける深さを調整することができます。さらに座の芯材を厚めに設定することで、真っ平らな座面のたわみを軽減し、安定感を高めました。
細かい部分まで考え抜かれたFC-701は、演奏者の心強いパートナーとして、音楽環境をサポートします。

施設概要

東北学院大学は、創立136年の歴史と伝統を持ち、人文・社会・自然科学の学問領域を網羅する総合大学です。2023年4月、これまで分散されていた泉キャンパスと多賀城キャンパスを都心部に集約した五橋キャンパスが新設されました。新たに4学部5学科が開設され、東北学院大学の象徴となる土樋キャンパスと共に、「ワンキャンパス」として新たな教育、研究の場へ進化します。
五橋キャンパスは、四棟の建物が繋がる文理融合型キャンパスです。シュネーダー記念館・講義棟・押川記念館・研究棟を、渡り廊下「TGUリング」で繋ぐことで、学生のコミュニケーションの輪を広げる回遊導線を作り出す構造となっています。学部を超えた学生同士の対話や、交流の場としての効果が期待されています。

居室データ

所在地
984-8588 宮城県仙台市若林区清水小路3-1 地図
施主
学校法人東北学院
オープン
2023年4月
席数
1,002
車イス席4席含む、オーケストラチェア含まず
関連リンク
東北学院大学 五橋キャンパス特設サイト