北海道文教大学
鶴岡記念講堂

2021.03.16
学校講堂・多目的ホール

施設説明

学園のシンボルとして建てられた北海道文教大学の鶴岡記念講堂

鶴岡記念講堂は、「学問研究の成果発信」「諸外国の学生との交流」「地域の人々との連携」を目的として建てられました。
エントランスを入り正面にある「鶴岡先生史料室」には、学園の創設者である鶴岡新太郎氏・トシ先生ご夫妻のゆかりの品々が展示されています。その史料室の上、2フロア分の大きさを使って設けられたのが、鶴岡記念講堂です。

さまざまな用途で利用できる多目的講堂

鶴岡記念講堂は、学園の行事のほか、地域の人々や諸外国大学との交流の場など、さまざまな用途で利用することが予め想定されていました。利用目的にフレキシブルに対応できる空間を生み出すために導入されたのが、展開・収納ができる客席である電動式移動観覧席です。
2フロアにまたがる668席のうち、1フロア分にあたる約半数の客席が移動観覧席です。式典や講演会など、客席が必要な催しでは移動観覧席を展開し、立食パーティーや展示会などの広い空間が必要なイベント時には、観覧席を後方の壁面に収納して平土間状態をつくりだせます。リモートスイッチのボタンを押すだけで、数分で客席を展開・収納できる操作性が決め手となり導入が決まりました。
上の客席フロアには、移動観覧席に搭載したイスと同じ意匠の固定席が並んでいます。上階の1列目は、着席すると落下防止の建築手すりが視界を遮りステージが見づらいことがよくありますが、1段高い位置からイスを設置することで、1列目でも見やすいよう配慮しています。
イスは、シンプルでスッキリしたデザインのタイプ5ATR。座には、劇場イスのように離席時にゆっくりと跳ね上がる緩起立機構を搭載しているため、全員が一斉に立ち上がった時でも静粛を保てます。温かな印象の木を基調とした内装に、背や肘当てに施した木部と、華やかな赤い張地があいまって、上質な印象をつくりだしています。
講堂の利便性を高めるために、移動観覧席の最前部にはスタッキングチェアも導入されました。席数の増減やイベント内容に応じたフレキシブルな対応が可能です。移動観覧席と同じ意匠にすることで、講堂全体の統一感を演出しています。

施設概要

北海道の空の玄関口である新千歳空港と、道内最大都市の札幌市、この二つのちょうど中間にあるのが恵庭市です。市民主導による花のまちづくりが盛んな美しいこの町で、北海道文教大学を運営する学校法人鶴岡学園が、2016年、創立75周年の節目を迎えました。
緑豊かなキャンパス内には、教室棟、研究棟のほか、英語や中国語しか使ってはいけないラウンジを設けたGlobal Community Centerなど、充実した学生生活を送ることのできる施設が充実しています。正門をくぐって右手にあるひと際新しい施設が、創立75周年事業の一環として計画された、鶴岡記念講堂です。
入学式や卒業式のほか、オープンキャンパスでも活用が多い鶴岡記念講堂。学園のシンボルとして、これからもたくさんの学生と地域住民に親しまれていくことでしょう。

居室データ

所在地
061-1149 北海道恵庭市黄金中央5-196-1 地図
施主
学校法人鶴岡学園
設計
清水建設株式会社
オープン
2016年10月
席数
668
※移動観覧席・固定席・スタッキングチェアの総数
関連リンク
北海道文教大学HP