杏林大学 三鷹キャンパス
松田進勇記念アリーナ

2022.12.09
体育館・アリーナ

施設説明

モダンな外観とシックな内装の新体育館

緑豊かな武蔵野の名残を残す、住宅地に杏林大学三鷹キャンパスがあります。付属病院を兼ね備えた、利便性と自然が融合した学び舎です。
2021年4月、大学創立50年を記念して建設された「松田進勇記念アリーナ」が完成しました。アーチ型の屋根が特徴的な、モダンな外観の体育館です。
アリーナ内部は競技に支障が出ないよう配慮されながら、外の樹々が見えるよう舞台奥がガラス張りになっており、設計にも工夫がされています。ガラスから優しい自然光が差し込む、明るく開放的な空間です。
随所に取り入れられた木材と、落ち着いた色の観覧席が調和し、ホールのようなシックな印象を与えています。

固定席と移動観覧席の組み合わせで、フレキシブルな空間活用が可能に

アリーナは体育館としての機能だけでなく、入学式や卒業式等の大学行事にも使用されるため、座席空間にも配慮がされた設計となっています。
1階の活動スペースを最大限に活用するため、1319席を備えた観覧席はすべて2階に設けられ、固定式と移動式が配置されています。
固定式の観覧席には、BLM-1510が選ばれました。コンパクトなフォルムながら、背もたれのカーブが身体をしっかりと支え、安定感のある座り心地を提供します。20年以上に渡り全国各地に納入されてきた、コトブキシーティングのロングセラー製品です。
エントランスの両サイドから上がったところに、バドミントンコート2面が配置されており、壁側には移動観覧席が設置されました。大学行事の際は、このスペースが669席分の客席として展開されます。
普段は壁に収納されている移動観覧席は、リモコン操作で起動します。電動で階段状の客席本体を展開したのち、手動で背もたれを起き上がらせるセミオートタイプです。席の展開から収納をすべて自動で行うフルオートのタイプもありますが、耐荷重の問題や使用頻度を考慮し、こちらのタイプが選ばれました。
客席とコートスペースの両立といった空間活用を可能にした、日本ではまだ例が少ない上層階部分での設置となりました。
座席のシートは、コンパクトに折りたたみができ収納性と快適性に優れたVISIONを採用しました。通路幅が広く取れ、通り抜けがしやすいタイプです。
座面はゆったりと座れるよう、幅が広めに設計されました。イスに腰掛けると正面の舞台とフロアがよく見え、観覧に最適な環境をつくりだしています。

杏林大学三鷹キャンパスの新たなシンボルとして誕生した、松田進勇記念アリーナは、観覧に適した環境と利便性を活かし、クラブ活動、サークル活動のほか、入学式や学位記授与式などの式典に活用されています。
フレキシブルな使い方ができるアリーナとして、今後もさまざまな活用が期待されています。

施設概要

三鷹市に本部を置く杏林大学は、医学部をはじめ、医療に関係する保健学部、文系の総合政策学部、外国語学部を有する総合大学です。
医学部付属病院は東京多摩地域唯一の大学病院本院で、東京でも数箇所しか有しない高度救命救急センターのほか、多くの専門病床を備えており、多摩地区の基幹病院として高度医療を提供する特定機能病院です。
市内に2つあるキャンパスのうち、医学部および保健学部看護学科、臨床心理学科を有するのが三鷹キャンパスです。広大な敷地内に位置する付属病院は、学生にとって貴重な臨床医学教育・研究の場となっています。医学・看護学系の図書を中心に約23万冊を所蔵する図書館もあり、学生たちは日々、課題や研究、国家試験の合格を目指して学んでいます。

居室データ

所在地
181-0004 東京都三鷹市新川6丁目20-2 地図
施主
学校法人杏林学園
設計
株式会社竹中工務店
竣工
2021年4月
席数
1,319
関連リンク
杏林大学 Webサイト