多目的利用に役立つ収納式ステージを導入した「鹿児島銀行本店別館ビルホール」
2019年6月にオープンした鹿児島銀行の本店別館ビル。オフィス部分には機能的な多目的スペース「鹿児島銀行本店別館ビルホール」が設けられました。必要に応じてステージやスタッキングチェアを自在に設置することで、多目的化を図ったホールです。
部屋の前方には、
電動式壁面収納ステージDS-100が採用されました。幅12メートル・奥行き3メートルのステージは、普段は壁面に収納されています。操作はリモコンを取り付けてボタンを押すだけ。壁面内に二つ折りに収納されているステージが、3分ほどで展開します。任意の位置にステップを置いたら、設置完了です。
ステージの高さは30センチメートルと大きな段差ではありません。しかし、その段差があることによって、セミナーや会議などの講演モードの時だけでなく、レセプションパーティーなどの島型配置でも、ステージ上の講演者に注目しやすい環境をつくり出すことができます。
空間に合わせ、カスタマイズを施したステージ
ステージには、この空間に合わせた特別な意匠を凝らしています。
一つ目は、ステージの表面材です。ナチュラルな木目を基調に、ステージ側の壁面を深いダークブラウンにしたホールに合わせ、ステージも同様のダークブラウンに仕上げました。収納時は壁面と同化して目立たず、展開時は、質感のあるベージュのカーペットにステージの存在感が際立ち、落ち着いた上質な印象を与えます。
二つ目は、フロア面に設置した電源用の蓋です。開けると床面のコンセントボックスにつながり、ステージ上でマイクやパソコンなどを使用する際にコードの露出を防ぎ、コードが足に絡むなどの危険も軽減できます。
社内研修や会議のほか、株主総会などで外部のお客様を迎え入れるなど、用途にとらわれない多様な空間利用が可能になりました。
施設概要
鹿児島銀行は、「地域貢献」「顧客志向」「企業活力」「健全経営」を企業理念に、地域に根ざした金融機関です。2019年10月には創業140周年を迎え、2020年3月には鹿児島市中心部に新たな本店ビル2棟が竣工しました。
街の中心市街地に新たにオープンしたビルは、鹿児島銀行のオフィスだけでなく、地元の食や物産品など「よか」ものが集まる商業施設『よかど鹿児島』を1・2階に設けて、賑わいのある空間になっています。