札幌文化芸術劇場 hitaru
クリエイティブスタジオ

2018.11.01
多目的ホール(可動席)
中間段仕様 利用時
中間段仕様 利用時
中間段仕様 利用時
中間段仕様 利用時

施設説明

札幌の新たな交流拠点を目指す、複合文化施設「札幌市民交流プラザ」

2018年10月、札幌市の中心部に、複合文化施設「札幌市民交流プラザ」がオープンしました。札幌市民交流プラザが入る「さっぽろ創成スクエア」は、地下4階・地上27階から成り、高さ約66メートルの低層棟には札幌市民交流プラザが、高さ約124メートルの高層棟には北海道テレビ放送(HTB)や朝日新聞社などが入居しています。

札幌市民交流プラザは、国内外の優れた舞台芸術やさまざまな公演を鑑賞できる「札幌文化芸術劇場 hitaru」、市民の文化芸術活動を支え育んでいく「札幌文化芸術交流センター SCARTS」、人々に仕事やくらしに役立つ情報を提供する課題解決型図書館「札幌市図書・情報館」の三つで構成されています。

施設の目標は、札幌における多様な文化芸術活動の中心的な拠点であるとともに、市民の仕事やくらしに関する課題の解決を支援し、それらを通して多くの人が交流する場となること。三つの機能が連携して相乗効果を生むことにより、多くの交流が生まれ、新たなつながりや発想の連鎖が続いていくことが期待されています。

移動観覧席とスタッキングチェアで客席がつくれるクリエイティブスタジオ

クリエイティブスタジオは、札幌文化芸術劇場 hitaruの中にあり、併設の劇場の主舞台と同程度の広さを持つ、多目的スペースです。演目に応じて客席を設置でき、最大収容人数は400人。ダンスや演劇などの公演が予定されています。

練習やリハーサルを行う場に加えてより多機能な空間活用を目的に、移動観覧席(ロールバックチェアースタンド)と、小劇場での利用を視野に開発したスタッキングチェアを導入しました。

電動操作で階段状の客席を展開・収納できる移動観覧席は、一つの空間を複数の目的で使用したい時に真価を発揮する製品です。観客を入れて公演や発表会を行う場合は、移動観覧席を展開して客席とステージスペースをつくり、練習室として使う場合には、全ての席を収納することによって平土間スペースを生み出すことができます。

移動観覧席には、一部の列だけを展開できる中間段仕様を備えているため、前3列だけ・前6列だけ展開し、席数の調整も可能。また、客席の並びには、移動観覧席としては珍しい「千鳥配置」を採用するなど、見やすさにもこだわりました。

小劇場の客席向けにコトブキシーティングが開発したスタッキングチェア FC-310シリーズは、ボリュームある二層構造のクッションが特徴的です。座のクッションは、ウレタンフォームと樹脂繊維コアを組み合わせて、適度な反発のある座り心地に仕上げました。見た目の薄さとは違う、底づき感のない快適さが得られます。樹脂コア繊維を使用しているため通気性も良く、長い上演時間でも快適な環境を提供します。

移動観覧席のイスとスタッキングチェアの張地には、チャコールグレーが採用されました。ブラックボックス風の空間に溶け込むようなひっそりとした佇まいながらも、照明の当たり方によってグラデーションのようにも浮き上がり、客席としての存在感を放っています。

居室データ

所在地
060-0001 北海道札幌市中央区北一条西1 地図
施主
札幌市
設計
日建設計・北海道日建設計JV
オープン
2018年10月
最大席数
228
※移動観覧席利用時※内、175席が移動動観覧席
関連リンク
札幌文化芸術劇場 hitaru WEBサイト