南城市役所
大会議室・保健センター

2022.11.21
会議研修室・コンベンションホール

施設説明

複合施設として開庁した南城市役所

沖縄本島南武の東海岸に位置する南城市。穏やかな中城湾を見下ろせる高台に建つのは、南城市のシンボル「南城市役所」です。市役所と市議会に加えて、保健センターや市社会福祉協議会、農協、飲食店などが一体となった複合施設として、2018年5月に開庁しました。
レストランや保健相談室の近くに設けられたのは、大会議室と保健センターです。

さまざまな催しに対応する収納式ステージ

保健センターは今まで、庁舎とは別の場所に位置していました。新庁舎では健康増進課や生活環境課の執務エリアの近くに設けられたことで、利便性がぐんと向上し、市民や働く人にとっても利用しやすくなりました。
大会議室と保健センターはスペースがひと続きになっており、間をスライディングウォールで仕切ることができます。平日、大会議室は役所内の会議や打ち合わせに、保健センターは健診会場として利用されていますが、土日は講演会やワークショップなどのイベントが行われます。閉庁時でもピロティから出入りができるため、使い勝手も抜群です。

さまざまな用途に応じて使えるよう、大会議室の壁面に備え付けられているのが、収納式のステージFS−800です。
2台連なったステージは、1台の幅が3600mm。使用時は、広さ7200mmの舞台となります。
FS−800の大きな特長は、手動式であるということ。必要な時に、スムーズに舞台をつくり出すことができます。
操作は、脚パネルを開いて壁面にロックされているピンを外し、操作レバーを握って降ろすだけ。内蔵されたカウンタースプリング機構が操作時の負荷を軽減するため、軽い力で安全に設置することができます。
ステージの表面は、床のフローリングに近い明るい木目色です。収納した時に見える裏面は、壁面と一体となるよう白いクロス貼りにしました。
同じタイプのステージは、市内の別のホールで既に使用されており、そこでの使い勝手の良さから新庁舎への導入が決まりました。説明会や講演会の舞台として活用されることが多いほか、表彰式などの記念撮影の場所としても使われています。

災害時には避難してきた住民の受け入れ場所としても機能する、大会議室と保健センター。収納式ステージの導入により利便性が高まり、活用の幅が広がっています。

施設概要

2006年、佐敷町、知念村、玉城村、大里村が対等合併して誕生した南城市。2箇所に分散されていた庁舎機能を集約し、2018年に新庁舎が完成しました。新庁舎は、市役所と市議会に加えて、保健センターや市社会福祉協議会、農協、飲食店などが一体となった複合施設です。免震構造を採用した地上4階建ての鉄筋コンクリート造りの建物は、災害時の避難場所、防災拠点施設としての機能も果たしています。

居室データ

所在地
901-1495 沖縄県南城市佐敷字新里1870 地図
施主
南城市
設計
国建・総合設計玉城共同企業体
オープン
2018年5月
台数
2
関連リンク
南城市役所 Webサイト