ヨドコウ桜スタジアム

2022.09.29
スタジアム・競技場(屋外)

施設説明

迫力ある試合を間近で楽しめる、ヨドコウ桜スタジアム

2021年4月、約2年に渡る大規模な改修工事を終え、長居球技場が新たにヨドコウ桜スタジアムとしてリニューアルオープンしました。
Jリーグクラブ「セレッソ大阪」が本拠地とする収容人数約25,000人のスタジアムは、美しい天然芝のピッチを備えています。ピッチと観客席との距離は最短で5.8m。選手たちの声や、ボールを蹴る音まではっきりと聞こえ、ピッチ上の熱気や、プレーの迫力を間近で感じることができます。
今回の改修は、新たにメインスタンドとなった西スタンド(旧バックスタンド)と、ホームチームのゴール裏となる北スタンドを中心に行われました。
コトブキシーティングは、各スタンドの観客席にイスを納入しました。

改修前の観客席には、背もたれのない座面のみのイスが多く設置されていました。
今回納入したイスの大半が背もたれ付で、身体をしっかりと支えてくれます。
また、背と座が分かれたツーピースタイプと呼ばれる仕様で、空席時には座が自動的に跳ね上がる機構をもっています。これにより、座席前後の通路を広く確保できるため、スタンド内を移動する際もイスが邪魔にならず、スムーズに通り抜けることができます。

快適性を増した、桜が舞う新たなメインスタンド

今回の改修のいちばんの目玉は、これまでバックスタンドがあった位置に設けられた、新メインスタンドです。
観客席は全体が大きな屋根で覆われ、天候を気にせず観戦に集中することができます。

大きく2層に分かれたメインスタンドの観客席には、3種類のイスが設置されました。
一つ目は、スタンド上層と下層の間に設けられている、VIP席やシーズンシートとして採用されたオルウィシリーズ VSS-031です。
背と座にはウレタンを用いたクッションを備え、屋外仕様のイスに多い座った際の硬さもなく、長い時間でも快適に過ごすことができます。張地は防水性に優れたビニールレザーのため、雨天などで汚れた際も、軽く拭き取るだけとメンテナンスも容易です。
VIP席にはダブル肘と呼ばれる、一つのイスに対して専用の肘当てを両側に設けました。通常は一つの肘当てを隣席と共有することが多い中で、より個席感が増します。左右の肘にはそれぞれドリンクホルダーが備えられ、ゆったりとくつろぎながら観戦できるVSS-031。スタジアムの中でも特別な席としてふさわしい、ラグジュアリーなイスです。

二つ目は、メインスタンド下層部に設置されたBLM-5131です。
コンパクトなサイズながら、ツーピースタイプというメリットを生かし、座面奥行を広く確保。その見た目以上の座り心地を実現しました。
背もたれの角は、手を掛けやすい形に成形されています。階段昇降時の支えとなるため、段差が多いスタジアムの移動も安心です。
肘掛けも装備しているため、隣を気にせずパーソナルスペースをしっかり確保しながら観戦できます。肘下にスペースを設けた形状は、着席時に前を人が通過する際に、足を自由に動かせるための細かな工夫です。

三つ目は、スタンド下層部中央と、上層部に設置された、BLM-8020です。
背と座が大きくラウンドした身体にフィットする形状によって、観戦に適した姿勢を自然にサポートします。
特にスタンド下層部中央は、一人分間口寸法が580ミリメートルとゆったり座れる大きさに設定。背座にパッドを設けることにより、座り心地も快適です。肘当てにはドリンクホルダーもしっかり備えています。選手の入場口やベンチにも近く、一度は座ってみたくなる特別な席のひとつです。

メインスタンド上層部のイスは、セレッソ大阪のチームカラーであるピンクとネイビーに色分けしました。観客がいない時には、スペイン語でセレッソを意味する「桜」が舞っている様子を演出しています。

同じメインスタンド上層部に位置する記者席にも、特注の机とセットで、BLM-8020が採用されています。

観客の応援をサポートする、北スタンドのイス

試合の際、最もサポーターが盛り上がっている場所は、ホームチームのゴール裏となる北スタンドです。今回大幅に改修されたこちらのスタンドにも、メインスタンドに多く設置されたBLM-8020が採用されています。
跳ね上げ式の座で通路幅が広くなったことにより、もうひとつスタジアムにとって大きなメリットが生まれます。
それが「応援のしやすさ」です。
イスから立ち上がって応援する際、座が身体にぶつかることが少なく、邪魔になりません。
スペースを気にすることなく、身体を動かしながら思う存分チームの応援をすることができます。
北スタンドのイスの色は、桜のピンクの中にネイビーで、ホームタウンである「OSAKA」の文字を描いています。
そのほか南スタンドとバックスタンドの一部も、イスの更新を行いました。
スポーツ観戦を各々のスタイルで、より快適に楽しめるようになったヨドコウ桜スタジアム。
これからも、地域やサポーターに愛され続ける存在です。

施設概要

ヨドコウ桜スタジアムは、1987年に「長居球技場」として、大阪市東住吉区の長居公園内にオープンした球技専用スタジアムです。現在、サッカーのほか、ラグビー、アメリカンフットボールの試合が年間を通して開催されています。
Jリーグクラブ「セレッソ大阪」のホームスタジアムとなったことを機に、これまでに2度の改修を経て、今回3度目の改修を行いました。
新メインスタンドの内部には、充実したトレーニング施設をはじめ、ロッカールーム、複数の会議室やVIPルーム、ビジネスラウンジまで収容しています。
試合のない日には、スポーツ以外のイベントも積極的に開催。防災拠点としての機能も持ち、地域活性化の核となる施設として期待されています。

居室データ

所在地
546-0034 大阪府大阪市東住吉区長居公園1-1 地図
施主
桜スタジアム建設募金団体/社団法人セレッソ大阪スポーツクラブ
設計
株式会社IAO竹田設計/株式会社竹中工務店
リニューアル
2021年4月
収容人数
24,665
(24,074席)
関連リンク
ヨドコウ桜スタジアム Webサイト