立川市立若葉台小学校
すずかけホール

2022.07.11
学校講堂・多目的ホール

施設説明

地域とのつながりを大切にした若葉台小学校の「すずかけホール」

立川市立若葉台小学校は、2018年4月、けやき台小学校と若葉小学校の統合により開校しました。
開校当初は旧若葉小学校の施設を利用していましたが、2021年4月に旧けやき台小学校の跡地に新校舎が竣工し、子どもたちの新しい学び舎となっています。
新校舎の建設にあたり求められたのは、地元住民との繋がりが生まれる空間づくりでした。校舎内には、地域とのつながりを大切にした、さまざまな仕掛けが施されています。
その取り組みの一つが、多目的スペースです。昇降口を入って右側に設けられた「地域開放用玄関」の扉の先には、多彩な用途で活用できる多目的スペース「すずかけホール」がつくられました。校舎沿いのすずかけ通りに面した壁面を全面ガラス張りにすることで、視覚的に街とホールがつながる、開放的な空間です。

見やすく使いやすい、ベンチタイプの移動観覧席を導入

さまざまな場面での活用が求められたすずかけホールには、大型スクリーンと手動式の移動観覧席が導入されました。
移動観覧席は、ホールの後方の壁面側に設置されています。客席を利用したい時には段を引き出し、各段のイスの背もたれを起こします。最後に両側のカーテンを取り付ければ、雛壇状の観客席がつくり出せます。操作の途中でも容易に止めて安全が確認できる、手動式タイプが選ばれました。いずれもシンプルな操作手順のため、教職員によるスムーズなセッティングが可能です。
席数は138席。1学年がちょうど座れるキャパシティです。
移動観覧席には、隣の席との区切りがないベンチタイプのイスが搭載されました。小学1年生と6年生、子どもと大人など、体格の異なる利用者に合わせてフレキシブルに使用することができます。座面がフラットなため、座るだけでなくノートや筆記用具などの物を置くことができるほか、ソーシャルディスタンスを確保するのにも便利です。
木を基調とした内装と調和したオレンジとレッドのイス張地が、ホールの温かな雰囲気を演出しています。

すずかけホールの誕生、そして移動観覧席の導入によって、鑑賞会や発表会、パブリックビューイングなどが快適な環境で開催できるようになりました。さらに、児童のプレゼンテーションの場として活用されるなど、子どもたちの学びの幅も広がり、今ではなくてはならない場所となっています。

施設概要

立川市立若葉台小学校は、二つの小学校の統合校として2018年4月に開校しました。開校の3年後に竣工した新校舎は、至る所に自然光が入る気持ちの良い空間です。地域住民の生活道路であるすずかけ通りに沿って設けられた「すずかけホール」やガラス扉で囲われた多目的室、通りに面して開かれた廊下など、「地域とのつながりを大切にした学校」として、周辺から児童の様子や活動が目に入るようなつくりとなっています。

動画

インタビュー


コミュニティ施設の役割も担う新校舎で
地域と共に新たな学校づくりに取り組む

居室データ

所在地
190-0001 東京都立川市若葉町1-13-1 地図
施主
立川市
設計
株式会社豊建築事務所
竣工
2021年3月
席数
138
関連リンク
立川市立若葉台小学校 WEBサイト