歴史ある総合学園、鎌倉女子大学
鎌倉女子大学は、1943年に「京浜女子家政理学専門学校」として、横浜市に誕生しました。
校舎は、第二次世界大戦の戦災で焼け落ちてしまい、昭和21年に、学園の再建のため、平和を求めて古都・鎌倉に拠点を移動。その後、校名を鎌倉女子大学と改め、現在では、幼稚部・初等部・中等部・高等部・短期大学部・大学・大学院の一貫教育を行うことのできる総合学園となりました。
鎌倉女子大学が掲げる教育の理念は、内に向かっては清らかな感謝の心を養い、外に向かっては逞しい奉仕の行いを促す「感謝と奉仕に生きる人づくり」。善い行いを習慣として身につけるために行われていた校門での「一礼の姿勢」や、修養の鐘にあわせた「黙想の時間」の慣わしは、今もなお、学生や生徒たちの間で受け継がれています。
快適性と機能性を向上させた歴史深い講堂
松本講堂は、学祖・松本生太先生の米寿を記念して、1968年に竣工。2013年に行われた天井耐震補強に伴う改修工事では、40年以上に渡って使われたコトブキシーティング製のイスのリニューアルも決まりました。
当初のイスは、40年前のイスとしては珍しく、背の裏面に収納式テーブルが設置されたタイプ。講演会など様々な場面で活躍するこのテーブルは、新しいイスにも最新モデルのタイプを設置しました。また、450mmとコンパクトだった1席分の間口を480mmに広げたことによって、保護者や職員など大人でも快適に利用することができるようになりました。
鉄と布地を組み合わせたかつてのイスから、温かみのある木質のイスへ。約1,300席収容の講堂は、布地の赤色を踏襲して伝統を継承ながら快適性と機能性が向上した施設に生まれ変わりました。