その企業ならではの特別な場所へ
ワンランクアップした企業のカンファレンスホール

2022.06.08
事例特集

近年、社員教育や地域貢献のために、オフィス内にホールを設ける企業が増えてきています。ひとつの空間に集い、その場の空気感と熱量を同時に共有することは、働く人々のモチベーションを向上させ、会社の発展にも寄与します。
大人数が集まるカンファレンスホールの客席に求められるのは、どの席からでも見やすく、長時間の利用でも快適に過ごすことのできるイスです。
コトブキシーティングは、用途にあわせた多種多様なイスを提案します。研修やプレゼンテーションの機会が多いホールには、メモ台やタブレット付きのイスを。外部のお客様を招いた催しには、企業のブランドを感じさせるようなイスでスタイルを確立。また、さまざまな催しに対してフレキシブルに利用できる移動観覧席など、これらのイスで会議や研修など多様な交流の場にふさわしいホールを創造します。
これまで使用してきた会議室を、より多くの人が快適に過ごすことのできる空間へ。その企業ならではの個性が光る、ワンランクアップしたカンファレンスホールをご紹介します。

01劇場仕様のイスと机で、品格ある会議空間へ

近畿産業信用組合 新本店
きんさんホール

2019年5月、近畿産業信用組合の新本店が、大阪の金融街として知られる大阪・北浜エリアに移転オープンしました。新本店の建設にあたって、会議の際にスタッフの移動や準備の手間を減らし、充実した会議体制を築くために設けられたのが、きんさんホールです。

ホールの家具として採用されたのは、机とイスがセットになった床固定タイプでした。劇場・ホールと同等の仕様を持つ、品格ある佇まいが特徴のシリーズです。
イスの座は、クッション材となるモールドウレタンの他、長時間でも快適に座れるように、着席時の体圧を均等に分散させるスプリングを内蔵しています。ゆったりと体を預けてリラックスできる環境が求められる劇場・コンサートホールの客席よりも、背もたれをやや起こすことによって、聞く・書くという会議に相応しい座り心地を追求しました。
机は、ブロックごとに横1列分が繋がったタイプです。1席ごとに収納できるタイプのテーブルやメモ台に比べて、安定感があり、資料や荷物を置いたり筆記したりと、様々な用途で使うことが可能です。

これまでの会議では、フラットなスペースにテーブルとイスを並べていましたが、階段状に机イスが並んでいるため前方が見やすく、また壇上からも聴講者の姿がよく見えるようになりました。

02安心して快適に過ごせることを目指した、おもてなしシート

広島日野自動車本社
ひのっ子ホール

物流や移動の基幹であるトラックやバスを製造する、日野自動車。その販売・修理を広島県で手掛けているのが、広島日野自動車です。新社屋の敷地内には、音楽堂を兼ねた研修センター「ひのっ子ホール」も並んでいます。

ひのっ子ホールの客席は、102席。ナチュラルなカラーの木の壁に囲まれた、温かみのあるコンパクトなホールです。客席のイスの木部も壁と同系色で設え、一体感のある空間を育んでいます。
ホールは、室内楽などのコンサート会場としての利用を視野に入れ、照明や音響などの設備も揃っています。座面も裏側もしっかりと張り包むことで、反響音を適度に吸音し、音楽演奏だけでなく会議や研修にも使いやすい環境を創り上げています。

客席はステージを正面にして縦3ブロックに分かれており、センターブロックの席には、背もたれに収納式のテーブルを備えました。演奏会場にもふさわしいエレガントな見た目になるよう、テーブルは背もたれに直付けではなく、収納ボックスに仕舞われるスタイルです。
テーブルの収納時に大きな動作音がしたり、隙間に指を挟んだりすることがないよう、勢い良く跳ね上げた時でもゆっくりとボックス内に納まるよう、安全面に考慮し設計しました。そして全ての席の間口は通常のホールイスよりも10センチメートルも広く、ゆったりとした座り心地が堪能できます。

03活発な討議を行うことができる会議場で、新たな成果を世界へ発信

株式会社ヤクルト本社 中央研究所
国際会議場

ヤクルト本社中央研究所は、1967年に乳酸菌研究の拠点として誕生しました。ひときわ目立つ卵形の建物「研究管理棟」には、創始者である代田稔博士の生い立ちや同社の歴史を紹介する代田記念館のほか、コトブキシーティングがイスを納入した国際会議場が併設されています。

国際会議場は、国内外の研究者・専門家の研究発表の場として、そして、活発な討議を通じて新たな成果を世界へ向けて発信する場としてつくられました。320名の収容が可能なこの会議場は、体格の大きな外国人の利用も想定し、イス間口は通常より広く設定しました。イスの背は、前の席に座った人の頭が隠れるほど高く、間口は隣の人との距離がほとんど気にならないゆったりとした広さです。客席の左右ブロックの両端席は、更にゆとりのある間口寸法を確保しました。

イスに備えつけた引き出し式のテーブルには、照明と電源を組み込み、筆記やPC操作も快適に行えます。二つの同時通訳システムをはじめ、各席に設置したマイクシステムと連動する最新のモニターシステムもホール内に完備。スムーズで活発な研究発表やディスカッションを行うことができる国際会議場で、人々の健康につながる未来を生み出していきます。

04会議室の多目的活用を実現する移動観覧席

ヤマザキマザック 瀬戸内テクノロジーセンタ
ホール

中国・四国地区のお客様をサポートする拠点として、2016年4月、瀬戸内テクノロジーセンタがオープンしました。大型の工作機械やレーザ加工機の展示をはじめ、中国・四国地区はもとより日本全国へトータルソリューションを提案する施設です。

ショールーム内のホールに採用されたのは、コトブキシーティングの移動観覧席「ロールバックチェアースタンド」。過去に別のショールームでも導入され、イベントに応じて階段状の席を収納・展開できる実用的な点が評価を受けたことから、瀬戸内テクノロジーセンタへの設置が決まりました。

ホールでは社内会議のほか、外部セミナーやフォーラムを開催しています。パーテーションで空間を間仕切れば、後方は移動観覧席を客席にしたセミナー会場に、前方はウェルカムパーティーの会場に早変わり。移動観覧席の前にキャスターがついた可動式の机やイスを設置すれば、大規模な会議室にも変化します。

移動観覧席は手動式で、レバーを用いて誰でも簡単に収納・展開操作をすることができます。通路や段床には、ホールの床と同じカーペットを貼りました。座席の張地は、モノトーンの内装と合わせたシンプルな黒です。耐久性の高いメッシュ素材の張地は、通気性が良く、長時間座っても蒸れにくいことが特徴です。クッション性が高く体圧分散に優れ、長時間の着座における疲労感も軽減します。

※この記事は、過去に掲載した納入事例記事をテーマごとにご紹介しています。

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