創業の地の安芸区船越に新社屋が完成した広島日野自動車
物流や移動の基幹であるトラックやバスを製造する、日野自動車。その販売・修理を広島県で手掛けているのが、広島日野自動車です。
1945年に、広島県安芸区船越にて創業開始。その後社屋を南区松川町、安芸郡坂町に移転し、2018年4月、再び創業の地での業務を志し、新たな社屋を完成させました。新社屋の敷地内には、音楽堂を兼ねた研修センター「ひのっ子ホール」も並んでいます。
ひのっ子ホールに並ぶ102席のおもてなしシート
ひのっ子ホールの客席は、102席。ナチュラルなカラーの木の壁に囲まれた、温かみのあるコンパクトなホールです。客席のイスの木部も壁と同系色で設え、一体感のある空間を育んでいます。
ホールは、室内楽などのコンサート会場としての利用を視野に入れ、照明や音響などの設備も揃っています。ピアノ演奏者にも評価の高いイタリアブランド「ファツィオリ」のグランドピアノも設置。イスの張地のカラーには、情熱的なベネチアンレッドを採用しました。座面も裏側もしっかりと張り包むことで、反響音を適度に吸音し、音楽演奏だけでなく会議や研修にも使いやすい環境を創り上げています。
客席はステージを正面にして縦3ブロックに分かれており、センターブロックの席には、背もたれに収納式のテーブルを備えました。演奏会場にもふさわしいエレガントな見た目になるよう、テーブルは背もたれに直付けではなく、収納ボックスに仕舞われるスタイルです。
テーブルの収納時に大きな動作音がしたり、隙間に指を挟んだりすることがないよう、勢い良く跳ね上げた時でもゆっくりとボックス内に納まるよう、安全面に考慮し設計しました。そして全ての席の間口は通常のホールイスよりも10センチメートルも広く、ゆったりとした座り心地が堪能できます。
ホールのエントランスロビーに飾られているのは、天の川を思わせる、美しい蝶の標本。ひのっ子ホールから羽ばたき広がる音のように、七色に輝きます。着席するひとりひとりが安心して快適に過ごせることを目指した、広島日野自動車のおもてなしです。