スタッキングチェアでホールづくり積み重ねも台車の移動も簡単な3タイプ

2017.09.03
事例特集

ホールの客席としてスタッキングチェアを導入する場合、床に固定するイスにはない、様々なメリットを享受できます。1席あたりの金額が安いこと、工事の必要がないことなど、導入に際する特長はもちろん、その後にも多くの利点があるのです。例えば、イベントに応じて自由にレイアウトできること、席数のコントロールが簡単なこと、全てを収納すればホールスペースを平土間としても使えること。しかし、スタッキングチェアの全てがホールに適しているわけではありません。ホールで開催されるイベントの最中、長時間でも快適な座り心地を提供できるのは、ホール向けに開発した製品です。空間に合わせて選ばれた、3タイプのイスの導入事例をご紹介します。

01クラシックな空間にも馴染むスタッキングチェア

成蹊学園
本館 大講堂

成蹊学園 本館 大講堂
成蹊学園 本館 大講堂
成蹊学園 本館 大講堂
成蹊学園 本館 大講堂
大正時代に建てられ歴史の面影を残す、成蹊学園 本館の大講堂。2009年のリニューアル時に採用いただいたスタッキングチェアは「樹脂製のカジュアルな雰囲気とは異なるイスを」とのリクエストから選定されました。
ステンレスのフレームとテキスタイルを組み合わせた、シンプルなスタッキングチェア(FC-350シリーズ)。張地は、本格的な劇場やコンサートホールのイスと同じものを使用しているため、大講堂のようなクラシカルな雰囲気を持つ空間にも馴染みます。
見た目はスリムですが、背座共にウレタンを使用しているため、装いも座り心地もやわらかです。
隣の席と連結できるギャンギング機構を備えているため、美しい配列の客席づくりが簡単に可能です。片付ける時には、専用の台車で移動や収納もスマートに行えます。

02軽量のスタッキングチェアと収納型のひな壇を組み合わせて

長野市芸術館
アクトスペース

長野市芸術館 アクトスペース
長野市芸術館 アクトスペース
長野市芸術館 アクトスペース
長野市芸術館 アクトスペース
長野市芸術館のアクトスペースは、演劇やダンス公演の上演を主目的とした、可変型の多目的ホールです。壁面収納式のひな壇を備えており、イベントに応じて客席の作り方を変えることができます。
スタッキングチェア(FC-303シリーズ)は、長時間に渡って「観る」姿勢を楽に保てるように開発しました。背中をゆったりと包み込む大きな背座が特徴的です。脚にはギャンギング機構を備えているため、美しい配列の客席づくりが簡単に可能です。片付ける時には、専用の台車で移動や収納もスマートに行えます。
FC-303シリーズは、数多くあるコトブキシーティングのラインナップの中でも最軽量の製品です。軽量且つ頑丈で、アクトスペースのようなレイアウト変更が多い空間に適しています。片付ける時は専用の台車(FE-303S)を使えば、最大40脚まで一気に運ぶことができます。
張地は、耐久性の高いメッシュ素材です。通気性に優れており、長時間座ったままでもむれにくい素材です。合成樹脂素材の上台に、ワンランク上の座り心地を創出します。色は、ブラックボックスに溶け込むカラーとして、背・座・座パッドすべてを黒で統一しました。

03小劇場向けに開発したスタッキングチェアはコンパクトサイズでも座り心地重視

浅草九劇

浅草九劇
浅草九劇
浅草九劇
浅草九劇
客席数95席の小劇場「浅草九劇」。客席とステージを合わせた空間面積は、約10メートル四方。舞台上の演者の呼吸が客席の最後列まで届きそうなほど近く感じられるスペースです。
スタッキングチェア(FC-400Dシリーズ)は、100席程度の小劇場の客席での利用を想定し開発した新製品です。客席スペースに限りがある小劇場空間で、できるだけ多くの席数を確保できるよう、コンパクトに設計しました。
コンパクトな一方で、イスの座に設置したパッドが背の立ち上がりまでを覆っているため腰部にフィットし、疲れにくい着座姿勢を保つことができます。上台は木製。背もたれなど身体に触れる表面部分には触感を重要視して天然木を用いました。
座席番号を示すナンバープレートは着脱式で、レイアウト後でも工具を使わず簡単に取り替えることができます。脚先にはギャンギング機構を備えているため、配列も簡単です。

※この記事は、過去に掲載した納入事例記事をテーマごとにご紹介しています。

一覧へ戻る