ライブやコンサートなどのエンターテインメント公演を行う多目的ホールとして、高い稼働率を持つ横浜アリーナ。2016年7月、半年におよぶ大規模改修工事を経てリニューアルオープン。
観覧席は横浜アリーナのテーマカラー、ブルーで統一。上階に上がるほど色が濃くなり、グラデーションが波打つ海を感じさせます。
3階に位置する「スイート」は、パリ・オペラ座の劇場イスなどを手掛けるフランスの劇場イスメーカー、キネット・ギャレイ・ルネッサンス製。座面は腰掛けると足が浮いてしまう程ふかふか。背もたれのクッションは3つに分れており、それぞれが肩・背中・腰を支え、体をゆったりと預けることができます。背もたれの裏には、木をあしらいました。劇場イスとしてはメジャーですが、アリーナのイスとしては珍しい仕様です。
「ボックス」「スイート」は眺めも快適。中央の「スイート」2ブロックが、左右4ブロックずつある「ボックス」に挟まれています。
「ボックス」のイスは、「スイート」と同じフランスの劇場イスメーカー、キネット・ギャレイ・ルネッサンス製。背と座には、体をしっかりとサポートしてくれる厚いクッションを。肘掛けは座席ごとに設置されているため、左右を気にすることなく、1席まるごとが自分のスペースに。背中をしっかりと抱いてくれるカーブは、サポート力もばっちりです。
3階から4階にかけて階段状に配置されたスタンド席は、東・西・南・北の4つのブロックに分かれています。座高を見直し、従来のイスよりも高くすることで快適性の向上を図りました。
背もたれの形は人の背中のカーブに沿った立体的な形状。このカーブにより、後ろに座る人の足元スペースも広がっています。張地は、横浜の海をモチーフに波の模様をデザイン。色は1階アリーナ席よりも濃いブルーになっています。
館内のサイン表示が見直され、イスのナンバープレートにも反映されました。後部通路からでも席を探しやすいプレート位置と視認性の高いフォントが特徴です。
イベントに合わせてレイアウトを自在に変更できる横浜アリーナを支えるのが、1階アリーナ席。ステージの設営場所によって、座席数や位置を変更できる可動式。全て収納すれば平土間の展示会会場としても利用可能です。