世界最高峰の米国プロバスケットボールリーグ「NBA」での日本人選手の活躍、世界大会での大健闘などを背景に、急速に人気が高まっている日本プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」。世代や性別を超えて多くの人々を夢中にさせる魅力は何なのか?実際に観戦しながら、人気の秘密を探ります。
開場後は会場周辺を散策
2024年12月1日(日)、「川崎ブレイブサンダースVSアルバルク東京」の試合が、川崎ブレイブサンダースのホームアリーナである川崎市とどろきアリーナで開催されました。
とどろきアリーナは、陸上競技場やサッカースタジアムなどが建ち並ぶ、自然豊かな等々力緑地のなかにあります。アリーナの近くには、試合時にだけ特別に設置される川崎ブレイブサンダースのロゴ入りチーム名がデザインされたアーチ門が。これをくぐると、試合に向けての気持ちが一気に高まりますね!
12時、エントランス前のサンダーススクエアに並んだキッチンカーが開店しました。メニューは唐揚げや豚丼などのスタミナ飯、ホットドッグなど手軽に食べられるもののほか、クレープなどのスイーツまで幅広いラインナップです。開店前から行列を作っているのは、サンダーススクエア中央にテントを構えた、地元で人気のお弁当やチームの人気マスコット「ロウル」をあしらったフードを扱うお店。清々しい冬晴れの空の下、先行入場を終えたファンクラブ会員やファミリーが談笑しながら列をなしています。
ちょうどランチタイムですし、ひとまず美味しいフードでお腹を満たすとしましょう。
ファンのボルテージを高める、試合前の多彩なイベント
広場の奥ではさまざまなイベントが開催されています。この日はスポンサー企業によるSDGsの取り組みについての参加型ブースが並び、にぎわいをみせていました。特設ステージではチアリーダーズ「IRIS」によるパフォーマンスや応援コールの練習が行われ、その隣のレジャーエリアでは子供たちが楽しそうにはしゃいでいます。月に一度出展しているという、新鮮な朝採れ野菜を販売するテントもあります。ここでは、ティップオフまでの時間を存分に楽しめる仕掛けがたくさんあります。
時計を確認すると13時50分。急いでアリーナに入ると、エキシビションゲームが始まっていました。

この日のエキシビションゲームは、U12川崎ブレイブサンダースの試合です。対戦相手はもちろん、アルバルク東京U12。プロの選手と同じコートでプレーできるなんて、とても貴重な体験ですよね。アリーナMCによる実況やセンタービジョンの演出で、その様子はプロの試合さながら。プロに負けず劣らずの気迫あふれるプレーの連続に、選手の家族やチームメイトたちの応援にも熱が入ります。試合はU12川崎ブレイブサンダースが勝利!勝敗に関係なく、どちらの選手も素晴らしかったです。日本バスケ界の未来がとても楽しみですね。
エキシビションゲームの後は、サンダースステージショー、オープニング、そしていよいよ選手の入場です。ウォーミングアップの様子を間近で見られたり、DJが会場の熱量を高めたり、試合開始まで飽きさせない仕掛けが盛りだくさん。一人ずつ紹介される選手入場は、何度見ても格好良いですね!
この日は、アルバルク東京のマスコット「ルーク」が来場。川崎ブレイブサンダースの人気マスコット「ロウル」とのツーショットは、愛くるしい可愛さです。ライバル心をむき出しにしながらも、仲の良い二人。ファンにとっては絶好のシャッターチャンスが続きます。
試合は、観客を魅了する迫力あるプレーの連続
そうこうしているうちにあっという間に16時5分、試合開始です。
試合は、1クォーター10分間を、休憩をはさみながら4クォーター行います。試合中はつねにアリーナMCが先導する応援が飛び交います。「パンパンパン(手拍子)、川崎!パンパンパン(手拍子)川崎!」「ディーフェンス!」気づけば、手拍子と声援で試合中ずっとフル稼働です。シュートに歓喜し、ファールに肩を落とし、スーパープレイに歓声を送る。一喜一憂をこんな短時間に繰り返すこと、日常生活ではなかなかありません(笑)
第2クォーターと第3クォーターの間にはハーフタイム。今日のハーフタイムイベントは、ロウルとルークの3本勝負です。かけっこの可愛らしい動きと、頑張っている姿がなんとも言えず愛おしい!つい見入ってしまいます。どちらも頑張れ!
試合が再開し、後半も両チーム粘り強いプレーが続きます。川崎、勝てるか?いけーっ!!
バスケットボールの楽しさは、「試合を飽きさせないゲーム展開の速さ」と「間近で見るダイナミックで迫力のあるプレー」だと感じました。オフェンスとディフェンスが目まぐるしく入れ替わり、試合中は息つく間もありません。速くて正確なパスや、リングネットがほとんど揺れることのない精緻で美しいシュートは、さながらパフォーマンスアートのようです。アリーナMCのおかげで、ルールに疎くてもゲームの進行状況が把握できるのも嬉しいポイント。気がつくと、まるで往年のファンかのように応援していました(笑)
会場全体が一体となって応援する雰囲気は、他所ではなかなか感じることのできない特別なもの。試合後に「また観たい!」「また応援したい!」と心から感じる高揚感や充実感が身体を満たします。
また、フードやイベントなど、試合以外にも楽しめる仕掛けがたくさんあるのも魅力のひとつです。
さて、試合結果は「川崎ブレイブサンダース62対アルバルク東京80」。熱戦でした。
会場を後にして、観客は家路に。自転車で帰る姿も多く、地元に根付いたチームだということを強く感じました。このようなチームが身近にいて、日常に彩りを添えてくれるなんて、とても素敵ですね。
「また応援に来よう!その時まで待っていてね!」と、とどろきアリーナに別れを告げて私も駅に向かいました。

取材日:2024年12月
取材:広報企画部 M.A
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