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移動観覧席の活用で 災害時仮設病棟の役割も果たすホール
移動観覧席の活用で
災害時仮設病棟の役割も果たすホール
2023.03.28
インタビュー
栃木県済生会宇都宮病院は1942年に宇都宮市に開設、2022年に創立80周年を迎えました。救命救急センター、地域がん診療連携拠点病院、基幹災害拠点病院、地域周産期母子医療センターなどの指定を受け、地域医療の中核病院として様々な病状やニーズへ対応できるように、常に機能拡充を図っています。2017年にはかかりつけ医や周辺病院と連携する「地域包括ケア」への対応を考慮し、化学療法センター、入院サポートセンター、口腔ケア(歯科)を備えた南館を新設しました。その際、設置されたのが「みやのわホール」です。必要に応じて客席を電動で展開・収納できる移動観覧席(200席)を備え、講堂として各種講演会等を実施するだけではなく、大規模災害発生時には仮設病棟として使用できるようになっています。
開設から約5年、移動観覧席を備えたみやのわホールを病院としてどのように活用されているのか、経営支援課の上野宏文氏と川原彩花氏にお話を伺いました。
栃木県済生会宇都宮病院
経営支援課 兼 経営戦略室
課長
上野 宏文 氏
栃木県済生会宇都宮病院
経営支援課
川原 彩花 氏
変化する医療提供体制に向けて新棟を建設
――南館と「みやのわホール」を建設した経緯についてお話ください。
上野
団塊の世代が75歳以上を迎え、超高齢社会を迎える2025年に向けて、2014年の病床機能報告制度、2015年の地域医療構想の策定など、国が本腰を入れて医療提供体制の改革を始めました。病院を取り巻く環境が大きく変わっていくなかで、当院は2025年に向けてどんな病院であるべきか、将来に向けて検討を始めたことが南館建設のスタートです。
その際、自分たちで分析するのはもちろん、地域の方々にお話を聞いたり、専門のコンサルタントなども入れて分析したりしました。最終的には、当院は高度急性期病院であり、地域の中核となる基幹病院であることから、ICU(集中医療室)と手術室の機能を拡張することが決まりました。ところが、拡張したくても本館にはもうスペースがない。そこで新棟を建てて、医療とは直接的に関係ない機能を外に出すことで、本館に医療機能の拡張スペースを確保しようということになったのです。
――医療とは直接的に関係ない機能とは、具体的にはどのようなものか教えてください。
上野
事務領域、会議室や幹部室などです。それ以外にも1階には、外来の抗がん剤治療を行う化学療法センターを移設拡充するとともに、入院前の患者さんに事前説明を行う入院サポートセンター、合併症予防のための口腔ケアを新規に開設しました。口腔ケアは宇都宮市歯科医師会と共同で立ち上げたもので、日本でもまだ数少ないかなり先駆的な事業です。
では2階をどうしようというときに、講堂をつくる話が出ました。本館には3室つなげると約200名入る「グリーンホール」という会議室があり、今まではセミナーや学会などはそこで行っていたのですが、200名規模だと入りきらないことが多々ありました。それと、床が全部フラットなので、後ろに座った方は演者やパネリストが見えない。せっかく人を集めても、場所が狭い、機能的でないという課題があったのです。
――新しいホールをつくるにあたっては、どのようなことを重視されましたか。
上野
せっかくつくるのであれば、多くの方に入っていただける立派な講堂にしたいということで、病院としては最大規模のクラスになる約390㎡、最大380名収容の大きさになりました。
また、どこからでも演者やパネリストが見えるようにしたかったので、それなら大学の講義室のような階段式がいいのではという話になりました。でも階段式にするとその形でしか使えない。講堂以外の目的でも使いたいということで、色々調べていたら移動観覧席にたどりついたのです。
みやのわホールは、移動観覧席を収納すれば災害時の仮設病棟として利用できます。そのため壁には医療ガスが埋め込まれていて、ベッドも災害用に50台用意してあります。
――災害時に使うことは最初から考えていたのですか。
上野
そうです。当院は高度急性期病院であり、栃木県の災害拠点病院でもあるので、何か災害があったときにはここが地域の要になりますから。
――病院として求められる機能を考えたときに、階段席が欲しいけれどフラットなスペースも欲しい。それが移動観覧席を導入された一番の理由ということですね。
様々な使い方で移動観覧席の機能をフルに活用
――移動観覧席は導入前にどこかでご覧になりましたか。
上野
色々調べていくうちに、埼玉県にある国立障害者リハビリテーションセンターに入っていることがわかり、当時の院長や事務部長も一緒に視察に行きました。実際に動かしていただいたのを見て、「すごくいい」という印象を受けたことで話が具体的に進みました。まさに当院が求めていた機能に一致したということですね。
――イスは回転式の肘メモ台付きですが、最初からこうしたタイプを探していたのでしょうか。
上野
セミナーのときなどはメモを取ることが必須なので、メモ台がどういう風に出てくるか、出しやすいのかなど、かなり確認しました。座り心地やイスの大きさも何回も検討して。特に当時の院長はこだわっていましたね。コトブキシーティングさんのショールームには、一緒に2回ぐらい行きました。イス選びは院長がメインと言ってもいいぐらいでしたね(笑)。
ショールームでは実際に動かしていただいて、専門的な説明が聞けたので、これが当院にとって本当に必要かどうかを判断する材料が多くありました。ショールームに行ったことはすごく良かったと思います。
――前方移動式の移動観覧席を導入していただいていますね。
上野
最大380名入りますが、頻度でいうと200名以内で使う方が多いのです。そのため、200名以内の時は前に動かして使っています。例えば移動観覧席を前に出して講演会を行い、終わった後は後ろのスペースで懇親会もできます。他にも、すべての職種の課長以上が集まって一つのテーマを話し合う経営セミナーを年に1回行っているのですが、その時はまず院長の基調講演を聞いて、その後は移動観覧席の裏側に回り、チームごとに円卓を囲んで議論します。一つのホールでセミナー、会議、またその会議の内容を発表するといった様々な使い方をしています。
――院内以外では、どのようなことでみやのわホールを使っているのでしょうか。
上野
週末などを中心に地域向けのセミナーや公開講座で使っています。以前のグリーンホールでは公開講座が大々的にできなかったのですが、みやのわホールができたことでそれが可能になりました。ですのでコロナ前は、毎月のように緩和ケア、認知症、糖尿病、脳卒中、NST(栄養サポートチーム)など、様々な市民公開講座を行っていました。その他にも、栃木県済生会として高齢者ケアセンターや乳児院なども運営しているので、福祉関係のイベントなどでも使われています。
――災害時の仮設病棟のお話がありましたが、コロナ禍ならでは使い方などもありましたか。
上野
感染状況が蔓延しているときに、発熱のトリアージ(ふるいわけ)で使いました。仮設テントを使う病院もありますが、当院はこのスペースがあるので。やはり広い所の方が職員も安心して職務を全うできると思います。
川原
他にもワクチンの接種会場や、一斉休校となった際に、職員の子供を預かる場所として利用したこともありました。
――みやのわホールの皆さんからの評判はいかがですか。
上野
評判はすごく良いです。みんな導入して良かったと思っているでしょうし、こんな立派なホールを持っていることは職員にとって誇りの一つだと思います。ここにいらっしゃった方は、入ったときにみんな「すごい」「病院じゃないみたい」と言ってくれますから。正直こちらも自慢のホールなので、堂々とというか、気持ち良く開催できています(笑)。
宇都宮市歯科医師会の会長もすごく気に入ってくれて、歯科医師会のセミナーも是非ここで開催したいと言っていました。イスが動くのを会員にも見せたいと。そう言っていただけるのは本当にうれしいですね。
――川原さんは最初、みやのわホールにどのような印象をもたれましたか。
川原
私は南館ができてから入職したのですが、入職時の説明会や、新人研修もここを使っていました。すごく立派な建物で、こんな立派な場所で働くことができるのだなというのが最初に感じたことです。
――職員の方々もよく使っているのですね。
川原
研修会などでかなり頻度高く使っています。座学形式で使う以外にも、定期的に開催しているBLS(医療従事者対象の一次救命処置講習)などの実技を伴う講習についても、スペースが広いみやのわホールを使っているので、職員にとっても馴染みのあるホールになっています。
地域中核病院に求められるホールとは
――みやのわホールをどのように活用していきたいか、これからの展望があればお聞かせください。
上野
病院として、地域の方々に役立つ情報を発信したいという思いでみやのわホールをつくりましたが、すぐにコロナ禍となってしまいました。ですので、そもそもやりたかったことをやっていきたいという気持ちがあります。もう一つは、済生会フェアですね。
川原
コロナ禍前の2019年に済生会フェアというイベントを開催しました。地域の方々に済生会を知っていただき、医療や福祉に関心をもっていただくことを目的としています。
その時は無料の健康測定や、普段は入れない手術室に入って手術で使う機器を触ってもらうなど、たくさんのイベントを開催しました。みやのわホールでは、済生会本部理事長の特別講演や、卓球でオリンピックに出場した栃木県出身の平野早矢香さんによる特別講演などを開催しました。
上野
4200名ぐらい集まったのですよ。本当に一大イベントでした。
川原
南館も本館も駐車場もスペースは全部使いました。本当にたくさんの地域の方々に来ていただいたので、うれしかったですし、ありがたいことだと改めて感じました。
上野
他の済生会グループでもこうしたイベントはやっていますが、まだ4200名という記録は破られていません。来場者へのアンケートでも好評で「また来たい」「開催してほしい」というお声が非常に多かったので、そういった地域とのふれあいの場、一緒に何かできるイベントをすぐにでもやりたいです。私だけではなく、当院のスタッフみんなが済生会フェアを忘れられなくて、地域の方々と交流できる機会を持ちたいと思っているのではないでしょうか。
川原
済生会フェアは、開催した次の年からはコロナ禍で開催できていません。患者さん向けや地域の方向けのイベントはまだ制限される状況ではありますが、その中でもみやのわホールを何とか有効活用していければと考えています。
――お話を伺っていると、地域への情報発信や交流をとても大事にされていることがよくわかります。みやのわホールのような施設は、他の病院でも導入が進むとお考えでしょうか。
上野
おそらく移動観覧席を導入するのは、病院を建て替えるとか、大きい建物をつくる機会でないと難しいとは思います。当院も新棟を建てる中で出てきた話で、既存のグリーンホールに入れられるかといったらできないので。費用もかかりますしね。
でも、最終的には何を大切にするかという価値観だと思うのです。みやのわホールを計画した時は、ちょうど東日本大震災の後だったので、同等の災害が起きたときに自分たちに何ができるのか、災害拠点病院としてどのような機能を持ち、どのような役割で地域に貢献するべきなのか、ということを真剣に考えている時でした。
おそらくそのことがみんなの頭にあったので、単純に広い講堂をつくるのではなく、自然とこうした施設になった気がします。地域へのメッセージの発信、災害が起きたときの対応、その2点が自分たちの病院の価値観として大切にしなくてはいけないもの、そう考えた結果だと思っています。
――病院ならではのホールの多目的利用に、移動観覧席が寄与しているのですね。それが地域医療の充実にもつながっていることがわかり、非常に感銘を受けました。本日は貴重なお話をありがとうございました。
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取材日:2022年11月
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