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歴史ある校舎の建て替えを機に 新たな学びと出会いを生む教養教育の場を創出
歴史ある校舎の建て替えを機に
新たな学びと出会いを生む教養教育の場を創出
2022.09.26
インタビュー
2022年3月30日、明治大学和泉キャンパスに「和泉ラーニングスクエア」が誕生しました。和泉ラーニングスクエアは、和泉キャンパスにおける教室数の不足や教育施設の老朽化、さらには社会の激しい変化に対応し得る、総合的な知の基盤を提供する「教養教育」を展開する「場」の創出を目的としています。明治大学140周年記念事業の目玉としても位置付けられています。和泉キャンパスは6つの文系学部の1、2年生が学ぶキャンパスです。フレッシュな大学生が学ぶ新しい教育空間として、ここでは学生の居住環境に着目しました。学生が主役となる様々な施設から構成され、好きな居場所を選択して学修できる空間を提供しています。同時に既存の第二校舎の役割を引き継ぎ、和泉ホールをはじめとした大教室も設けています。
このインタビューでは管財部施設課の菅和禎氏と教務事務部和泉教務事務室の寺土博昭氏に、新しい教育空間としての和泉ラーニングスクエアにおける取り組み、運営などについてお話を伺いました。
明治大学 管財部 施設課
課長補佐 建築担当 一級建築士
菅 和禎 氏
明治大学 教務事務部 和泉教務事務室
事務長補佐
寺土 博昭 氏
新たな「学びの場」を目指す和泉ラーニングスクエア
――明治大学の140周年記念事業の一つとして、和泉ラーニングスクエアが建設された経緯についてお聞かせください。
菅
和泉キャンパスでは、現在解体している大教室棟の第二校舎、小教室棟の第三校舎、旧体育館の第四校舎が築57年以上経ち、老朽化やハード面の問題がありました。和泉ラーニングスクエアはこの第二校舎と第三校舎の建て替えになります。ただし単なる建て替えではなく、今の時代に必要とされる学生が主体的、対話的に学ぶ新しい学修環境を併せ持つ教室棟を建設することを目的としています。
そのためには、まず学生が集まりたくなるような魅力的な空間である必要があります。和泉キャンパスは1,2年生中心のキャンパスということもあり、第一に学生がいつでも気軽に来やすい、カジュアルな場をつくろうと考えました。例えば、一つの街のようなキャンパスをイメージして動線を計画しました。建物を歩いていると、いろいろな場面が展開し、その中で新しい学修や人に出会います。そのほか家具やトイレ、サインなどにも遊び心を持って、学生たちに親しみやすい仕掛けや演出を行っています。
――確かに一般的な教室とは違う変化のある空間ですね。
菅
1階から3階、4階から7階と2つの吹き抜けがあるのですが、この中は学生が常時勉強でき、いつも人で賑わっているような空間として設計しています。1階にはリビングのようにリラックスできるオープンなスペースとしてセンターアゴラ(ラーニングコモンズ)を設置し、2階、3階にはガラス張りのグループボックス、カウンター形式の自習スペースなどを配置しています。ヨーロッパなどで、夕御飯時になると人が集まってくるようなシーンがあると思うのですが、そんなイメージを込めて、学校が始まると、いつの間にか人が集まっている広場のような空間になればいいなと考えています。
他にも、欧米の建物のような雰囲気を意識しました。最近の学生は、カフェのような場所で勉強しているのをよく見かけます。通りに面したガラス張りのカウンターが満席ですよね。何故わざわざ行くのだろうと不思議でしたが、おそらくカッコいいと思っているのかなと。
高校を卒業したばかりの大人になりかけの年代の学生が、ここで勉強していること、それを見られるのがカッコいいと思ってもらえるような空間を目指しました。ガラス張りが多いのはそれが理由です。
――最近の若者は、商業施設などの開かれた空間で過ごしたり、勉強をすることに慣れているのもあると思いますが、こちらでもガラス張りや見られることは気にせずに、自由に使っている印象でした。
寺土
和泉ラーニングスクエアでは、授業を受ける教室もガラス張りにしています。和泉キャンパスでは初めてです。「見る見られる」の関係から学修効果を高めるという意図があったからです。実は計画当初は、先生の中にはガラス張りの教室に消極的な方もいたのですが、実際に運用してみると先生も学生も気にしていないようなので、結果的には良かったと思います。
菅
若い先生やネイティブの先生など、このようなガラス張りの教室で授業をやりたい先生もいらしたのだと思いますよ(笑)。
――まだ竣工後それほどたっていませんが、実際の使われ方はいかがですか。
菅
基本的には、想定していた通りに使われている印象です。
今回、グループボックスは4人から6人ぐらいの利用を想定しています。大学生ぐらいの年代は、1人・2人よりもグループで行動することが多いと思うからです。上階の方は少し静かな空間にしたかったので1人席や2人席の少人数席もありますが、基本的には4人から6人をターゲットにしています。
キャンパス内では、図書館はどちらかというと1人で学ぶ空間でしゃべったりはできません。食堂だと勉強するには少しガヤガヤしすぎです。でもここなら、友達と話をしたり、お菓子を食べながら、リラックスした環境で勉強できます。それが良かったのかなと思っています。
ただこのコロナ禍の2年間で、学生の勉強の仕方が変わってしまいました。オンライン授業の対応などもあり、一人1台パソコンを持って勉強する姿が一般的になり、外でオンライン授業を受けている学生も多くなりました。
そのため、外構計画を少し変更しました。最初の設計ではベンチが多かったのですが、テーブルも置くようにしました。テーブルがあれば勉強もできるし、お弁当を食べたりもできます。隣接する校舎の解体が終われば、学生のための新しい広場として外構整備も進めていく予定です。
和泉キャンパスのホール機能も兼ねた大教室「和泉ホール(LS101教室)」
――和泉ホールについてお聞かせください。
寺土
和泉ラーニングスクエアは、大教室棟だった第二校舎の建て替えということで、継続して履修者の多い授業ができるように大教室を設けています。和泉ホールが一番大きく、597名が入る教室です。このほかにも300名から400名規模の大教室を配置しています。
和泉ホールは他のキャンパスも含めて、机とイスがある教室・ホールでは明治大学で一番大きいと思います。駿河台キャンパスには約1200名収容できる大講堂がありますが、そこには和泉ホールに設置したような講義机はありません。
菅
他の施設はホールとして利用しているので、机は無くイスにテーブルが付いているタイプになります。今回家具を決めるにあたり、家具の仕様について先生方とも話をしました。和泉ホールは授業での利用が中心で、ホールとして利用する機会は少ないので、机がある方が使いやすいということになりました。
寺土
家具を選ぶにあたってはプロポーザル方式で行ったのですが、先生や職員にも参加してもらい色々な家具を見てもらいました。その結果、この机とイスに決まりました。
先生方からは、やっぱり座り心地の良さへの評価が高いですね。座るのは学生で、先生が座るわけではないのですが(笑)。
――座り心地が悪いと学生さんに授業を集中して聞いてもらえないかもしれませんものね。選ぶときのポイントは他にもありましたか。
寺土
管理側の視点でいえば、耐久性や壊れにくさなどの点も含めて選びました。でも一番は、やっぱり座り心地と学生が使いやすいというところですね。
菅
それと、和泉キャンパスには専用のホールが無かったため、授業がメインとは言いましたが、和泉キャンパスでイベントなどを開催する際はホールとして利用したい意向がありました。そのため、他の教室よりは木を使ったデザインや色合いなど少しグレードを上げた高級感のある家具を選びました。
また、前方4列は動かすことができる可動式の机・イスにしています。パネルディスカッションや学園祭での利用などの際に、ステージを拡張するなどフレキシブルに対応できます。
――実際に使い始めてからの評判はいかがでしょうか。
寺土
個人的に学生に聞いたりすると、座りやすいとはみんなが言いますね。
また、床は階段状のカーペット敷きで家具も少し高級感があり、この雰囲気が良いとおっしゃる先生は多いです。
――確かに机には明治大学創立140周年記念事業ロゴマークも付いていますし、色々な意味で特別な雰囲気がありますね。今は難しいかもしれませんが、今後は外部への貸し出しなどもお考えですか。
寺土
現在の和泉ホールは、1限から4限まで授業でほぼフル稼働しています。授業以外ですと、5限以降で空いていれば学生がサークル活動で利用しています。ホールの中は音を出しても大丈夫ですし、控え室にグランドピアノがあるので、音楽系のサークルがよく利用しています。
大学としてはもともと学外団体の会場貸し出しもやっていたので、今後は日曜日などであれば外部に貸し出すことも考えられると思います。
大学生活というかけがえのない経験の舞台として
――和泉ラーニングスクエアによって、学生にはどのような学びや経験をしてほしいと思っていらっしゃいますか。
菅
3、4年生で通う駿河台キャンパスでは、クラス単位で行う授業が減ったり、ゼミでの活動が多くなったりと、それまで会っていた友達と会う回数が減ってしまいます。でも和泉キャンパスなら、外国語や一般教養の授業があり、毎日のように友達と会うことができますし、居場所もたくさんあります。
そのため私は、この和泉キャンパスでは友達をたくさん作って欲しいと思っています。学生時代の友達は損得関係もないですし、40歳、50歳になっても会えばすぐに昔に戻って話ができる、一生の財産です。勉強はもちろん大事なのですが、自分の学生生活を振り返るとやはり友達が一番かなと思いますね(笑)。
――1,2年生が教養教育を学ぶと同時に、色々な仲間を作るための大切な場所ということですね。和泉ラーニングスクエアであれば、学部や学年を越えた友達もできるかもしれませんね。
菅
是非そうなってもらいたいですね。留学生もいますし、様々な交流を持てる可能性があると思います。
寺土
最近の学生は物怖じしないというか、誰とでも話せる人が多いと感じています。和泉ラーニングスクエアを利用することで、新しい出会いにより仲間が増えたり、他の学生が勉強している姿を見て学修意欲が高まるなど、そうした相乗効果が広がっていけばいいのかなと思っています。
――お2人とも明治大学の卒業生ですが、印象に残っている教室や校舎はありますか。
寺土
第二校舎ですね。400名、500名と入る大教室があり、こんな大きな所で授業をやるのだとすごく記憶に残っていますね。
菅
私も第二校舎です。所属学部が第二校舎を使う授業が多かったこともありますが、学園祭でも使っていました。キャンパス中が一つになって盛り上がった楽しい記憶がたくさんあります。
――第二校舎は堀口捨己先生(明治大学建築学科創始者)の設計ですよね。やはり特徴的な建物だったのですか。
菅
建物の外に教室の床の傾斜に合わせたスロープがあり、授業が終わると大教室で授業を受けていた学生が一斉に外に出られるなど、色々な要素がちりばめられていました。和泉ラーニングスクエアは、堀口先生の設計思想や第二校舎の記憶を継承し、その学修環境を現代版に再解釈しています。例えば第二校舎のスロープに該当するのが外階段です。外階段は各階のテラスからテラスをつないでいて、それが、(第二校舎の象徴でもある、外部)スロープの力強いデザインの記憶を継承したものです。
社会人になってからも、明治大学出身者の集まりに参加する機会があると思います。そのときにきっと、あの校舎良かったね、あのキャンパス良かったよねという話が必ず出ると思うのです。学生時代の経験は社会人になっても支えになる部分があると思うので、ここもそういう存在になって欲しいですね。
――和泉ラーニングスクエアが、今の学生さんたちにとっての第二校舎となりそうですね。
菅
建築は10年経ってみないと分かりません。2012年に開館した和泉図書館がやっと10年経ったところなのですが、未だに利用者数は減っていないので、あのとき考えたことは良かったのかなと思っています。和泉ラーニングスクエアも10年後どうなっているのか楽しみです。10年経ってもまだ学生に愛されていれば、そのときに成功だったと実感できるのだと思います。
――大学生生活は、授業だけではなくキャンパスで過ごした経験すべてが貴重な財産なのだと思います。和泉ラーニングスクエアで、これからどんなキャンパスライフが育まれていくのか楽しみです。本日はありがとうございました。
関連リンク
新教育棟「和泉ラーニングスクエア」特設ページ - 明治大学 Webサイト
取材日:2022年7月
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