京浜急行バス株式会社 羽田営業所
仮眠室

2026.07.14
カプセルホテル・仮眠室

施設説明

乗務員が快適に過ごせる「第二のわが家」のような休憩施設

京浜急行バス株式会社の羽田営業所は、老朽化による建て替えに伴い、事務室、整備工場、従業員の休憩施設が一体となった新社屋に生まれ変わりました。それまで分散していた社屋を一つに統合することで、業務の効率化を図ることを狙いとしたわけです。なかでも休憩施設はバスの乗務員をはじめ、運行業務に関わる事務員、整備士の誰もが快適に過ごせることを目的に計画されました。
同社は、毎日、早朝から深夜まで1,300本以上のバスを運行させています。そのため従業員のさまざまな勤務形態により、宿泊勤務が必須。いわば休憩施設は「第二のわが家」のような場所となるため、その日の業務の疲れが癒えてリラックスできることが重要になります。ひいては、それが安全運行にもつながるため、従業員にとってホスピタリティの高い空間となるよう作られました。

ホスピタリティを考慮した充実の設備と仮眠室

休憩施設1階には従業員が足を伸ばしてくつろげる、小上がりを備えた広いラウンジ、また2階には男性乗務員用の大浴場があります。これは「湯船に浸かりたい」という声に応え、計画途中でシャワー室から変更になったプランです。女性乗務員用にはプライバシーを重視してシャワー室を配備したほか、ゆったりとしたパウダールーム、荷物量に合わせた大きめのロッカー、そして女性専用ラウンジを用意しました。
そうしたホスピタリティを考慮する姿勢から、仮眠室にはカプセルベッド「GS-CUBE」が導入されました。仮眠室は男性乗務員用、女性乗務員用、事務員用など、2階〜4階にわたって6カ所に分かれており、合計144床を設置。1日のダイヤグラムとそれに携わる従業員数から、宿泊勤務者が最大何人になるのかを算出し、床数が決まりました。

利用対象者に合わせてカプセルベッドのタイプを選択

GS-CUBEは木目調のパネルで仕上げられたデザイン性の高さと、施工やメンテナンスのしやすさが特徴です。また、ハシゴがベッドの出入り口に直接つながっているため、上段への昇降や出入りを安全に行うことができます。ハシゴは傾斜があるため足を掛けやすく、最上段には昇降をアシストするミニデッキが設けられているため、より安心して使用ができます。
GS-CUBEのなかでも、多くの床数を確保できるフロントオープンの縦型と、プライバシーへの配慮を高めたサイドオープン相互型が、各仮眠室の利用対象者に合わせて配置されました。フロントオープンとは就寝時の身体の向きに対して垂直に出入り口が設けられたタイプ、サイドオープンとは平行に出入り口が設けられたタイプです。相互型とは上段と下段のサイドの出入り口を両側面に分離させた形式で、ここではベッド同士の間を壁で隔てることにより、個室に近い空間に仕上げています。女性乗務員用の仮眠室にはサイドオープン相互型を採用し、出入り口の前には照明も設置しました。
また、どのタイプもベッド内部は凹凸の少ないすっきりとした内装で、壁にはペットボトルやスマートフォンなどを置ける小物入れが二つあります。通路側の側面には見やすい番号表示があり、使用中には点灯する仕組みとなっているため、他の利用者が誤って入る心配はありません。

施設概要

京浜急行バス株式会社の羽田営業所の新社屋は、2026年4月に竣工しました。近年は羽田空港まで向かう空港バスの需要が増え、同営業所の抱える従業員数が格段に増加したという背景があります。構想から竣工までに要した年数は約4年で、構想段階では従業員への綿密なヒアリングからニーズを汲み取りました。これまでの慣習を踏襲しつつも、時代に合わせてアップデートすることで、日々のモチベーションアップにつながる休憩施設を目指したといいます。また、整備室にもエアコンを完備して夏の猛暑に備えたほか、死角を作らない空間設計に徹するなど、安全性の確保に努めています。

居室データ

所在地
144-0043 東京都大田区羽田4-1-1 地図
施主
京浜急行バス株式会社
竣工
2026年4月
床数
148
関連リンク
京浜急行バス WEBサイト