小学校の中心にある居心地のよい場所
2024年に開校した開智所沢小学校・中等教育学校は、地上4階建ての校舎に小学1年生から高校3年生までの全12学年が集う、全国的にも珍しい「ひとつの学び舎」です。開智所沢小学校では、同学年の「クラス」のほか、1〜5年生混成の「ホーム」が設けられており、朝の会や昼食、行事などを異学年が共に過ごすことで、上級生と下級生の枠を超えた学び合いや教え合いが生まれ、豊かな人間関係を育んでいます。
その小学1年生から5年生までが過ごす1階フロアの中心にあるのが、図書室です。ドアもなく自由に出入りできるこの場所で、子どもたちはそれぞれ落ち着いた時間を過ごすことができます。空間の敷居が低く、授業中の読書時間はもちろん、休み時間や放課後、ちょっとした調べものなど、子どもたちが自然に集まる場となっています。開校以来、本の貸出は主に図書委員の児童と担当教員が協働しています。保護者からの寄贈本も多く並んでおり、関係者が一体となってこの空間を育んでいます。2025年夏、子どもたちのさらに充実した学びをサポートすべく、コトブキシーティングでは「
なかよしクッションベンチ」を搭載した移動観覧席(CU22)を納入しました。
思い思いの姿勢で本の世界へ、子どもを支え寄り添うベンチ
部屋の後方に設置された階段状の「なかよしクッションベンチ」は4段の42席。1クラス全員がゆったり座れます。休み時間になると子どもたちが次々とやってきて、並んで本を読み始めます。L字型のクッションは、座ると膝下が支えられ、座り心地がよい設計です。児童たちは腰掛けたり、座面をテーブル代わりにしたりと、思い思いの姿勢でリラックスして過ごしています。本体の両側に手すりを設け、安全性に配慮した設計です。
多くの児童が日常的に使用することから、サステナブルな面にも工夫がなされています。例えば、張地には拭き掃除がしやすいビニールレザーを採用。クッションは工具なしで簡単に着脱でき、洗濯もできるので、常に清潔な状態が維持できます。また、落ち着いて過ごせるようにと担当教員が選んだ、ベージュ、オレンジ、グリーン、ブラウンの色味を基調に、模型で空間をイメージしながら色彩設計がなされています。
この図書室では、休み時間に音楽の授業の発表会が行われるなど、なかよしクッションベンチを導入したことで使われ方が広がりを見せています。客席は、日常的には展開した状態で活用されていますが、広いスペースが必要な際には専用ハンドルを用いて図書室後方の壁へと垂直に収納が可能です。日々のリラックスした読書から特別な行事まで、幅広いシーンを柔軟に演出します。
施設概要
2024年に開校した開智所沢小学校・中等教育学校は、小学1年生から高校3年生までが共に学ぶ新しい教育拠点です。前半の6年間は開智所沢小学校、後半の6年間は開智所沢中等教育学校と、合計12年間を一貫した教育方針と豊かな自然環境のなかで学ぶことができます。小学校のカリキュラムでは、朝や授業内で読書の時間が設けられており、小学1年生から6年生までの子どもたちが日常的に本と触れ合い、読書習慣を身に付けられる環境が整えられています。教育の柱として「探究学習」に力をいれており、東所沢の豊かな自然環境や近隣企業との連携、学年ごとの多彩なフィールドワークなど、実社会とつながる様々な学びを通じて、自らが問いを立てて解決する力を育んでいます。学園内には369名を収容するホールも備え、学習成果を披露する発表会も行われます。