立山町の暮らしに寄り添い、モノ・コト・ヒトと出会う交流拠点
2025年1月、立山町の新たな象徴として立山町防災児童館複合施設「アカリエ」が誕生しました。人口減少や公共施設の老朽化を背景に、町民会館や子育て支援センター、町役場庁舎などを町中心部に再配置し、都市機能をコンパクトに集約するまちづくりの重点プロジェクトとして整備された施設です。従来の児童館やホールが「必要な人が訪れる場所」だったのに対し、アカリエは、子どもから高齢者まで気軽に立ち寄れる“日常の拠点”として、多様な使い方を備えています。立山連峰と調和した開放的な建物には、くつろぎながら過ごせる空間が広がり、人と人が出会い、つながる場として地域の暮らしに寄り添う施設となっています。
集い・学び・防災を支える移動観覧席
アカリエホールには、286席のフルオートの
移動観覧席と310席の軽量で座り心地に優れたスタッキングチェア「
Axis アクシス FC-310」が導入されています。移動観覧席は、多彩なイベントに対応できる可変タイプの座席で、搭載イスの「
タイプS」は、通気性に優れたメッシュ張地を採用し、長時間の利用でも快適です。リモートスイッチ1つで展開・収納が可能で、液晶画面と音声案内により誰でも簡単に扱える設計です。張地には、茶系のラテ・プラリネ・ショコラ3色を採用し、立山を思わせる自然な色調が木を基調としたホールの内装と調和し、落ち着いた雰囲気を演出します。移動観覧席を収納すれば広い平土間空間が生まれ、講座やワークショップ、地域イベントなど“集いと学び”の場として多目的に活用できます。さらに、前方8段のみを使用する中間段仕様も備えており、目的に合わせた多様な客席レイアウトが可能です。災害時には避難スペースとして迅速に転用できることから、地域の防災拠点としても重要な役割を果たします。移動観覧席の柔軟性と操作性が、平時・緊急時の両面でホールの機能を最大限に支えています。
地域のにぎわいを生み、持続可能な未来へつなぐ「アカリエ」
「アカリエ」は、防災・子育て・文化・交流を一体にした施設として、町民が長く関わり続けられる“持続可能な拠点”を目指して整備されました。平常時には防災講座や研修を通じて地域とともに「備える力」を育んでいます。また、世代を超えた交流が自然と生まれる場としても使用されています。施設整備には、緊急防災・減災事業債などの公的支援を活用し、町の将来へ向けた重要な投資として位置づけられています。開館直後から多くの町民が訪れ、移動観覧席の活用によりイベントの幅も広がり、地域のにぎわいを生む拠点として活用されています。
施設概要
立山町防災児童館複合施設「アカリエ」は、防災センターとこどもホームを併設した複合施設です。愛称の「アカリエ」には、“災害で町が暗くなったときも、施設のあたたかい『灯(あかり)』へ向かって歩けるように”という思いが込められています。災害時は拠点避難所に、平時は最大約350席のホールや研修室を備えた文化・交流拠点として活用されます。
こどもホームは木の温もりを感じる空間や屋内外の遊具を備え、子どもたちがのびのびと遊べる環境を提供。さらに地中熱輻射空調やクールチューブ、太陽光発電などを導入し、北陸の公共施設で初めて『ZEB』(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証を取得するなど、環境にも配慮した先進的な施設です。