地域に寄り添う新しい医療拠点の誕生
市立青梅総合医療センターは、度重なる増築で分散していた診療機能を新本館に統合し、救命救急や高度専門医療をより強化するために建て替えられた高度急性期病院です。新型コロナウイルス感染症の流行を受け、工事中に大幅な感染対策の見直しを行い、2023年11月に新本館を開院しました。
同センターは西多摩保健医療圏における基幹病院として高度な急性期医療を担い、地域医療に貢献しています。新本館のエントランスホールには総合受付や患者支援センターをはじめ、待合ラウンジ、コンビニ、イートインコーナーを配置し、誰もが使いやすい空間を整備しました。渡り廊下棟の1階にある講堂は、地域の医師による講演会や職員研修会だけでなく、地域住民を対象にしたイベントにも活用され、医療スタッフによる病気や医療に関する講義「おうめ健康塾」なども定期的に開催されています。
簡単で安全に設置できる壁面収納式ステージ
講堂には、壁面収納式ステージ
FS-800を2台導入しました。連結すると幅7.2mになり、複数の演者が登壇する講演会や、大人数で行う研修に対応できる広さがあります。折り畳み式テーブルやイスを使用したレイアウトでも、着席者からの視界を確保できます。
FS-800は手動式でありながら、誰でも簡単に展開・収納できる点が特長です。壁面の脚パネルを開いてロックピンを解除、ハンドルを握って手前に倒すだけであっという間に設置が完了。内蔵されたカウンタースプリング機構により操作の負荷が軽減され、力をかけずに容易に操作できるだけでなく、万が一操作の途中で手を離してしまってもステージの急落を防ぎます。脚部パネルの開閉部には指挟み防止のための切り欠きを設けるなど、細部まで安全性に配慮しています。
災害時には講堂が医療処置スペースとして機能
この講堂には地域住民へのイベントに加え、災害時の医療処置スペースという、もう一つの重要な役割があります。講堂壁面には医療ガスや医療用電源が整備されており、緊急時には被災傷病者を受け入れて処置を行うことが可能です。
ステージFS-800を収納すれば講堂は瞬時に広々とした平土間になるため、医療処置のためのスペースを最大限に確保できます。このように迅速なスペースの転換は、講堂の多目的利用と災害対応を支える重要な機能を担っています。
施設概要
市立青梅総合医療センターは、度重なる増築で分散していた診療機能を新本館に集約して誕生した高度急性期病院です。災害拠点中核病院として、新本館は免震構造を採用して耐震性能を強化しました。講堂やエントランスホールには医療設備が設けられ、緊急時には多くの被災傷病者を受け入れられるよう整備されています。
講堂は地域交流や健康増進の場としても活用されています。2台のステージ、折り畳み式のテーブルやイス、プロジェクターなどを備え、地域とのつながりを育む多彩なイベントが開催されています。続く既存建物の解体および外構工事を経て、全ての建替事業が完了する予定です。