豊中市立ローズ文化ホール

2026.01.13
多目的ホール(可動席)
before
before

施設説明

市民の文化芸術と交流の拠点がリニューアル、その多目的性を移動観覧席で継承

1989年7月に開館した大阪府の豊中市立ローズ文化ホールの最大の特徴は、階段状の客席と舞台、緞帳や照明などが揃った劇場仕様でありながら、そのすべてを収納してフラットな広い空間としても使えることでした。演奏会やミュージカル、講演会などの座席とステージが必要なイベントから、パーティーや展示会なども催せる会場への簡単な切り替えに長年貢献してきたのが、座席の展開・収納が可能な電動式の移動観覧席です。
ホールの老朽化を背景にした約1年間の大規模な改修とともに、新しく生まれ変わった客席にも、最新の移動観覧席が導入されました。採用の決め手は、その高い安全性です。1989年の納入以来、年1回の定期点検とメンテナンスサービスで、催しに支障を来たす事故や故障なく稼働してきた実績が、評価されました。

2代目の移動観覧席は、最新の機能によりアップグレード

新たな移動観覧席は、操作性と快適性が大きく進化しています。
従来の展開・収納操作は、3点ボタン式のスイッチリモコンで行いましたが、リニューアル後は液晶画面表示がついたリモートスイッチに。障害物を検知した際のエラー等が表示されるため、動作状況が分かりやすくなりました。音声ガイドナビゲーションも付き、誰でも安全で簡単に動かせます。
座席は、現代人の体格に合わせたゆとりある寸法を設定することで、座り心地が向上しました。一人分間口は40mm、座面高は10mm大きくなっています。ウレタンの詰まった背と座には、本格的な劇場・ホールでも用いられる平織の張地を用いました。今回選ばれたカラーは、これまでの寒色と大きくイメージを変える、ローズ文化ホールの名にふさわしい3色の赤です。ランダムに張り分けることで、バラの花があちこちで咲いているかのような、華やかなリニューアルを実現しています。

催しの幅も客席のレイアウト方法も広げる、更なる機能の追加

これまでにはなかった「中間段仕様」は、ホールの利用方法を鑑みて、新たに搭載されました。移動観覧席は全14段286席ですが、イベントに応じて6段132席のみを展開することができます。客席数が少なくなる分、最前列の位置が後ろに下がるため、分割昇降式のステージをフルフラットにした際に広い舞台スペースを確保するなどの、多彩な演出が可能になります。
スタッキングチェア「Brace ブレース」FC-3232も、初めて導入された備品です。奥行の広い座が跳ね上がる劇場仕様で、しっかりと高さのある背もたれと相まって、安定感のある座り心地を提供。移動観覧席と同じ張地を用いたため、客席全体の一体感も保っています。移動観覧席の前に車イススペースを確保したいときには、介助者用の座席としても役立ちます。

施設概要

豊中市立ローズ文化ホールは、大阪府豊中市における文化芸術の創造の場・多様な文化芸術との交流の場・地域と一体になったまちづくりの場という三つの使命を掲げ、1989年7月に開館しました。市民の創造活動や新たな文化芸術を担う人材育成の推進に長年寄与し、2024年2月からは、老朽化した内装や設備を、耐震補強工事と同時に大きくリニューアル。照明のLED化など設備が一新され、施設のメインとなるホールも、客席の入れ替えにより生まれ変わりました。地域からの注⽬度も⾼く、2025年3⽉のリニューアルオープンイベントには市民の方から多くの参加申込みがありました。

居室データ

所在地
561-0855 大阪府豊中市野田町4-1 地図
施主
豊中市
設計
株式会社建綜研
リニューアル
2025年3月
席数
308
関連リンク
豊中市立ローズ文化ホール WEBサイト