警視庁
ふれあいひろば警視庁教室

2025.12.16
その他施設

施設説明

警視庁本部の見学コース「ふれあいひろば警視庁教室」がリニューアル

皇居の桜田門前に建つ警視庁本部庁舎は、首都東京の治安と安全を守る、警察組織の本拠地です。110番を受信する通信司令センターや留置施設を構えるだけでなく、警視庁本部見学コースも設定されています。映像視聴を通して警視庁の活動や交通安全、防犯などが学べる「ふれあいひろば警視庁教室」、警視庁創設以来のさまざまな資料が展示されている「警察参考室」、110番を受理している様子が見学できる「通信指令センター」の3カ所のうち、2025年4月にリニューアルしたのが、「ふれあいひろば警視庁教室」です。
これまでのふれあいひろば警視庁教室には、ベンチタイプの複数人が並んで座るイスが設置されていました。映像技術やITの進化に合わせ、タブレットを各席で使用するスタイルへのアップデートを背景に個席化が検討され、リニューアルに至ります。レイアウトは従来を踏襲した、前方のスクリーンを三方向から囲む多角的な配置で、前方に車イススペースも新設されたバリアフリー仕様です。 

快適な座り心地とタブレット対応を両立、緊急時の安全性も確保

導入されたイスは、コトブキシーティングの劇場・ホールイスTS-614233。背板や肘当、脚部を形づくる真っ直ぐな輪郭が特徴的で、背座の裏側や通路に面した脚部には天然木があしらわれ、誠実さと品格を空間全体に演出しています。背板がフラットなこのイスは、イスの背にタブレットを立て掛けたいという要望から、選ばれました。背裏には、特注でタブレットの置台を取り付けました。
快適な座り心地を創り上げるのは、着席者の身体を抱き止めるような背もたれの立体的なクッションと、座に内蔵された体圧分散に優れた波形スプリングです。ベンチタイプのイスとは異なり、離席時には座が自動で起立して収納されるため、横通路のスペースもしっかりと確保できるようになりました。通り抜けのしやすさや、緊急時の避難のスムーズさに繋がります。
必要な時に肘掛の下から引き出して使える回転収納式の肘メモ台には、使用時に軽い力で持ち上げるだけで自動的に元の位置に収納されるアンチパニック機構が備わっています。万が一の時に、メモ台が邪魔をして席から立ち上がれないという心配がありません。
イスの木部やメモ台の化粧合板はナチュラル、張地は落ち着いたベージュと、優しい色合いです。イスの入れ替えに合わせ、多摩産材の杉を用いて改修された内装に調和するデザインに仕上がりました。

施設概要

「ふれあいひろば警視庁教室」「警察参考室」「通信指令センター」の3か所を周りながら、東京都の安全を守るさまざまな活動やその歴史を学ぶことができます。
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/welcome/kengaku.html

居室データ