清高りとるぱんぷきんず ホール棟
遊戯室

2025.09.09
学校その他居室

施設説明

歴史ある保育所の新園舎に、子どもたちの可能性を引き出す遊戯室が誕生

清高りとるぱんぷきんずは、モンテッソーリ教育を基本方針とする認可保育所です。園児一人ひとりの主体性を尊重し、感性を育む教育を実践しています。
子どもたちの可能性を引き出すために、絵画や英語教室、エアロビクス、日舞など、専門講師を招いて「本物の体験」を提供し続けており、2024年には開園から100周年を迎えました。
2025年5月に誕生した新園舎のホール棟には、大きな鏡と照明設備付きのステージを備えた遊戯室が設けられ、客席として展開収納が可能な120席の移動観覧席が導入されました。

必要なときにだけ客席を展開できる壁面収納方式の移動観覧席

導入されたのは、「なかよしクッションベンチ」を搭載した移動観覧席(RSP-R-CU22)です。空間を広く使うため収納可能な観覧席を希望していた園の想いを受け、子ども園にふさわしい快適性と機能性、安全性を兼ね備えた客席として選定されました。用途に合わせて無理なく空間を切り替えられる移動観覧席は、日常の活動から特別なイベントまで、幅広いシーンに柔軟に対応します。
移動観覧席は手動で操作を行うマニュアルタイプで、段が垂直に重なった状態で遊戯室後方の壁に納まる壁面収納方式です。日常的には収納されているため、子どもたちがのびのびとダンスや体操教室などに取り組む空間を確保できます。
客席が必要な際には、最下段を専用ハンドルで引っぱり出すだけでスムーズに展開可能です。階段状に配置された座席はどの位置からでもステージが見やすく、たくさんの保護者が集まる発表会などの場面でも、子どもたちの姿をしっかりと見守ることができます。
一人分の間口は保護者もゆったり座れる450mm。子どもたちが自分で昇り降りしやすいように、段床は低めに設定しました。

柔らかな座り心地と優れたメンテナンス性を兼ね備えたベンチ

「なかよしクッションベンチ」は、自由に並んで座れるベンチスタイルの座席です。園の関係者がショールームを訪れ、実際に座り心地や使い勝手を確認したうえで採用を決定しました。
厚さ120mmのクッションによるやさしい座り心地に加え、座面先端のL字型クッションが着席者の膝下を柔らかく支えます。
さらにクッション部分は工具を使わずに簡単に着脱できるため、汚れた場合もすぐに取り外して洗濯が可能です。多くの園児が日常的に使用する環境でも、清潔さを保つことができる仕様です。
張地には園の落ち着いた空間づくりに調和する、上品でやさしい印象のグレーカラーを採用。穏やかな色合いが、子どもも保護者も安心して過ごせる雰囲気を演出しています。
収納時にはクッション部分が壁面側を向く設計で、万一の接触時にも衝撃を最小限に抑えられるよう、安全性にも配慮されています。

施設概要

清高りとるぱんぷきんずは、1924年に前身となる清高保育園が開園して以降、四世代にわたり地域に愛されてきた認可保育所です。運営する社会福祉法人清香会は、福岡県をはじめ、神奈川県横浜市や東京都にも事業を展開し、現在は11の認可保育所・認定こども園を運営しています。
2025年には新園舎へと移転し、より充実した環境のもとで子どもたちの感性を育む保育・教育に取り組んでいます。新たに設けられた遊戯室には、発表会や保護者イベントなど多彩な活動に対応可能な移動観覧席が導入されました。その高い機能性と柔らかな座り心地で、園児と保護者の双方にやさしい空間づくりを実現しています。
 

居室データ

所在地
828-0021 福岡県豊前市八屋1874-1 地図
施主
社会福祉法人清香会
設計
一級建築士事務所 末木山田建築研究所
オープン
2025年5月
席数
120
関連リンク
清高りとるぱんぷきんず WEBサイト