最先端の実験や研究に対応する新1号館、交流拠点となる新たなラウンジ
中央大学後楽園キャンパスの旧1号館は、1963年に幕明けた理工学部の歴史と共に、その教育・研究の拠点として、学生たちの学びを支えてきました。老朽化による建て替え工事が始まり、2025年1月に竣工したのが、新1号館です。新たな学び舎を印象付けるのは、ルーバーを波打つように配置したファサード。校舎内は1階から5階までを貫く大きな吹き抜けを中心とした、トップライトから入る光による開放的で洗練された空間です。
新1号館には、旧1号館にあった研究室や実験室などが引き継がれています。今回新たに設けられたのは、最上階に位置するラウンジです。居室の3面をガラス窓が囲んだこの空間は、窓越しに東京ドームの白い屋根や小石川後楽園の緑に包まれた風景、遠くには東京スカイツリーを臨める抜群の眺望が特徴です。テーブルとイスを並べて学会を開いたり、立食パーティー会場やレセプションルームとして国内外のゲストをもてなしたりなど、様々な利用方法が想定されています。
機能性を持ちながらも、控えめな印象で空間の美しさを引き立てるステージ
コトブキシーティングはこのラウンジに、キャスター移動式フォールディングステージ
FS-055を3台納入しました。美しい眺望を引き立てる、高さ200ミリメートルのシンプルなデザイン。空間の広々としたイメージを保ちつつ、学会の発表などの演壇としての役割を果たす、程良い高さのステージです。脚ごとにアジャスターで高さ調整が利き、ステージ同士の段差を解消できます。脚部を隠すカーテンを取り付けることで、常設ステージのような落ち着きと品格を演出します。
通常は3台を横に並べて設置していますが、催しに応じて簡単に動かすこともできます。ステージを半分に折り畳むと、ステージ裏側にあるキャスターが床面に接地して、移動が可能に。任意の位置でステージを展開すると、キャスターが上がって8本の脚が本体をしっかりと支える仕様です。
施設概要
中央大学の後楽園キャンパスは、現在の理工学部の前身となる工学部の拠点として、1963年から学生たちが学びと研究に打ち込める環境を整えてきました。長年に渡る利用で老朽化が顕著になった旧1号館は、2025年1月に一新。最先端の実験や研究に対応できる設備のほか、教員や学生の相互交流や研究の活性化を促すようなスペースも備えるなど、分野を越えた学際的領域の交流拠点としても利用できることを目指しています。