医療複合施設の文化創造拠点として、日本初の病院併設の劇場が誕生
2023年10月、扇町ミュージアムキューブがオープンしました。場所は、大阪市北区の大阪市水道局もと扇町庁舎跡地です。
この土地を事業者に売却するにあたって、大阪市は、地域住民からの要望が強かった「地域の賑わい創出」を条件の一つとして掲げていました。公募型プロポーザルの結果、560床を持つ医誠会国際総合病院を中核とし、劇場やカフェ、フィットネスジムなどを有する医療複合施設i-Mall(アイモール)が誕生。低層部にある扇町ミュージアムキューブは、日本初の病院に併設された劇場として、オープン前から大きな注目を集めてきました。三つの劇場と七つの多目的スペースで構成されており、劇場プロデュース事業を行う株式会社シアターワークショップが運営しています。
3色で彩る華やかな客席は、二重構造の確かな座り心地で長時間の上演も安心
三つの劇場スペースは、様々なアートジャンルに対応できるブラックボックス型のシンプルな内装の空間で、赤・緑・黄の3色のスタッキングチェアがランダムに並びます。エンドステージ形式で約251席(249席+車いす席2席)のCUBE 01は、常設の200席が階段状に並べられており舞台が見やすく、演劇・ダンスの公演、音楽ライブなどの舞台芸術をはじめ、上映会や講演に適しています。CUBE 02とCUBE 03は平土間形式のため舞台と客席を自由にレイアウトでき、展示イベントや稽古・リハーサルの利用も可能です。
客席に並ぶ
「Axis(アクシス)」FC-310は、劇場やホールの客席のために開発されたスタッキングチェアです。ウレタンフォームと樹脂繊維コアで創り上げた二重構造の座のクッションが、薄くスリムな見た目を裏切り、固定式の劇場イスにも引けを取らないボリュームの座り心地を提供します。通気性も良く蒸れづらく、長時間でも快適に座り続けることができます。座面後部には脱着式の座席プレートがあり、座席を指定したチケット販売も可能です。ループ状の脚部には、美しく整列できるよう、隣席と連結できるギャンギング機構を備えました。平置きで6脚まで積み重ねて省スペースに収納できる点も、面積が限られる小規模な劇場に嬉しいポイントです。
ギャラリーや練習室として利用が見込まれるCUBE 04~08にも、同じ仕様のイスが導入されています。
大きくラウンドした背と座でミーティングも快適にゆったりと
打合せや少人数のワークショップに便利な会議室形式のCUBE 09とCUBE 10には、大きな背と座で着席者の身体をゆったりと支える、スタッキングチェア
FC-303Dが選ばれました。背と座がひとつづきのワンピースタイプで、合成樹脂製で成形した白い上台にメッシュ素材の白い座パッドを張り、装いも座り心地も柔らかに仕上げました。背もたれには手掛け穴があり、レイアウトを変える時でも座席の持ち運びを楽に行えます。
施設概要
2023年10月にオープンした医療複合施設i-Mall(アイモール)は、日本初の劇場を併設する病院です。劇場の名前は、大阪市北区扇町の新たな賑わいを生み出す場所として、かつてこの地域で親しまれた扇町ミュージアムスクエアにちなんだ、扇町ミュージアムキューブ。赤い外壁と大きなガラス窓が目を惹く、存在感ある新たな文化拠点です。10室のスペース(CUBE)からなるシアターコンプレックスとして、映画・音楽・舞踊・伝統芸能・美術・体験型講座などあらゆるアートジャンルに対応します。